団体信用生命保険の存在と活用方法
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの契約者が万が一の状態となってしまったときに、代わりにローンを返済してくれる保険のことをいいます。 基本的には住宅ローンを申し込む際、団信への加入が必須となっています。
万が一の状態とは一般的に死亡を指しますが、特約によってがん、三大疾病など所定の状態になってしまっても保障することができます。 保障の幅を広くすれば広くするほど、保険料は上がるので返済計画と合わせて相談することが大切です。保険料は金利に上乗せとなり、0.2〜0.4%ほど金利が上昇となることが多いでしょう。
特約をうまく活用することにより、死亡以外の万が一の状態となってしまっても住宅ローンを返済してくれます。特にがんなどに代表される三大疾病となり、就業が制限されてしまった場合でも保障されるのが魅力です。ただし保障対象となる条件は会社によって異なるため、検討の際には比較検討しましょう。 金利の上乗せによるコストの増加にもつながるため、特約付加前と後の返済額を確認し、納得できる水準かも確認しておく必要があります。
ペアローンでの団信の注意点
ペアローンを組む際に注意する点は、もしパートナーの片方に万が一のことが起き団信の保障が適用となったとしても、もう片方のパートナー分の残債は団信の適用とはならないという点です。
片方の負担が減ることはいいことですが、収入も制限されるなかでもう片方のパートナー分の残債を支払い続けることができるかどうかもあらかじめ確認しておくことが必要です。
<参考>
不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年5月」
https://www.fudousAnkeizAi.co.jp/shAre/mAnsion/593/up9d4T1T.pdf
伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス
代表