STEP2: 収入の中で支出をコントロールするスキルは『目的別おこづかい管理法』で鍛える!
お金に向き合う環境が整ったところで、実際にどんな管理方法でどんな効果があるのかみていきましょう。
目的別に予算管理するのは大人も子どもも同じ
子どものおこづかいというと、好きなものを買うために使うイメージでしょうか? 慣れてきたら、ぜひ下記表の4つの目的別の合計額で渡すことをおススメします。
好きな物を買うためだけのおこづかい額より多くはなりますが、子どものお金スキル向上のための教材と考えると納得です。徐々に親が買い与えていた物をおこづかいで購入する物に移行していきます。それに合わせ、おこづかい額を増やし、予算内に収まるようやりくりを覚えていきます。
このように任せる物が増え、自立して管理できるようになると、そのまま将来の家計管理の基礎に繋がりますね。具体的な例は[図表1]のとおりです。
おこづかい(収入)全体を把握し、先取り貯金の習慣を
“もらったらすぐに4つの予算で仕分け管理”を徹底して練習することで、将来も先取り貯金と先取り投資をし、残りで生活するという習慣が身につきます。
また、自分のためのお金は、必要な物【NEED】とほしいもの【WANT】を常に意識し、振り返り習得することが最重要課題です。先にWANTを買ってしまって、NEEDが買えなかったという悔しい思いを子どもの頃に重ねておくと、大人になって大きな金額で失敗することを予防できるでしょう。
我が家では、毎月の長男の散髪代をおこづかいで出すように予算内に入れています。WANTで使い過ぎると身だしなみが整えられないピンチに! お手頃なお気に入りのお店を見つけたり、短めに切って頻度を減らしたり、息子なりにやりくりしている様子に成長を感じています。
私は、失敗を防ぐような先回りした声掛けは一切しません。多感な子どもの頃こそ、お金にたくさんの感情を感じ、使い過ぎて悔しい我慢の経験こそ失敗ではなく学びの種と考えています。