5. 貯蓄額と投資への積極性には関連が見られる
次のグラフは、投資の情報収集状況に関する結果を貯蓄額別に集計したものです。
このグラフの「積極的に行っている/それなりに行っている」と回答した人を合計すると、以下のようになります。
- 10万円未満:14.6%
- 10万円~50万円未満:31.3%
- 50万円~100万円未満:51.5%
- 100万円~500万円未満:54.2%
- 500万円~1,000万円未満:47.2%
- 1,000万円~2,000万円未満:56.3%
- 2,000万円以上:60.0%
- わからない/答えたくない:16.4%
この結果からは、貯蓄額と投資に関する情報収集の積極性には関連性があることが示唆されます。特に「10万円~50万円未満」と「50万円~100万円未満」の差が20.2%と大きく、貯蓄額が50万円を超えるタイミングで、投資に興味を持ち始める人が増えやすいといえそうです。
貯蓄額が100万円以上になると、情報収集する人の割合に顕著な増加はなくなりますが、緩やかな増加傾向は確認できます。情報収集をする人の割合が最も多いのは、貯蓄額が最も多い「2,000万円以上」となっています。
続いて、実際に投資に取り組んでいるかという質問について、同様に集計したグラフです。
このグラフの「積極的に行っている/それなりに行っている」と回答した人を合計すると、以下のようになります。
- 10万円未満:13.5%
- 10万円~50万円未満:28.1%
- 50万円~100万円未満:48.5%
- 100万円~500万円未満:39.9%
- 500万円~1,000万円未満:43.1%
- 1,000万円~2,000万円未満:54.7%
- 2,000万円以上:63.1%
- わからない/答えたくない:10.6%
情報収集の結果と同様に、貯蓄額が多いほど投資活動に積極的な人の割合が高くなっています。また、「10万円~50万円未満」と「50万円~100万円未満」の差が20.4%と最も大きく、50万円以上を超えたところで投資に取り組み始める人が増えやすいと考えられます。
「50万円~100万円未満」から「100万円~500万円未満」に貯蓄額が増えるところでは割合が減少しています。ただし、それ以降は順調に増加しており、投資活動に最も積極的なのは、貯蓄額が最も多い「2,000万円以上」という結果でした。
6.20代男性の52.5%が自身のマネーリテラシーを高いと評価、60代以上男性ではわずか6.7%
次のグラフは、マネーリテラシーの自己評価を性/年代別で集計したものです。
このグラフの「とても高い/やや高い」と回答した人の割合を合計すると、以下のようになります。
- 20代男性:52.5%
- 30代男性:37.5%
- 40代男性:23.8%
- 50代男性:15.4%
- 60代以上男性:6.7.%
- 20代女性:39.5%
- 30代女性:18.2%
- 40代女性:20.8%
- 50代女性:11.7%
- 60代以上女性:9.1%
この結果からは、男女ともに基本的に若い年代の方が自分のマネーリテラシーに自信がある人が多く、年代が上がるほど自信を持てていない傾向が確認できます。
男女を比較すると、60代以上を除くと男性の方が自信を持っている人の割合が高く、基本的には男性の方がマネーリテラシーの自己評価が高いといえそうです。
女性に特徴的な要素としては、20代から30代にかけて自己評価が高い人の割合が半分以下に減少していることが挙げられます。