【参考情報】マネーリテラシー自己評価別の貯蓄額分布
マネーリテラシーの自己評価が適切かを分析するために、マネーリテラシーの自己評価と貯蓄額の関係の分析を行いました。以下は、貯蓄額別にマネーリテラシーの自己評価を集計したグラフです。
このグラフの「とても高い/やや高い」と回答した人の割合を合計すると、以下のようになります。
- 10万円未満:16.9%
- 10万円~50万円未満:26.6%
- 50万円~100万円未満:41.2%
- 100万円~500万円未満:34.6%
- 500万円~1,000万円未満:23.6%
- 1,000万円~2,000万円未満:32.8%
- 2,000万円以上:27.7%
- わからない/答えたくない:8.2%
マネーリテラシーの自己評価が高い人が最も多かったのは、「50万円~100万円未満」という結果となっています。マネーリテラシーの自己評価が高いからといって、必ずしも現時点の貯蓄額が多いとはいえないようです。
貯蓄額が高い人の方がマネーリテラシーが高いとは言い切れませんが、自己評価が正確かどうかについては吟味が必要かもしれません。
なお、これまでの調査結果から、「50万円~100万円未満」は投資に関する興味が高まりやすい貯蓄額帯ということがわかっています。積極的に投資に関する取り組みを行う人が増えることが、マネーリテラシーの自己評価の高さにつながっているといえそうです。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
- 男性は50代までは年収が増加、貯蓄額は年代が上がるほど増加している
- 女性は年代が上がるほど年収が減少しやすいが、貯蓄額は増加傾向にある
- 投資への取り組みは、年代別では若い人の方が、男女別では男性の方が積極的
- マネーリテラシーの自己評価は若者ほど高く、年代が上がるほど低い
この結果からは、若い世代ほど金融知識への自信が高く、投資にも積極的に取り組んでいるといえるでしょう。その一方で、実際の資産形成は、年代を重ねるほど進んでいく傾向にあります。
各年代の特徴を理解し、個人の状況に応じた最適な資産形成の方法を見つけていくことが、今後の課題と考えています。