厚生労働省『2023年 国民生活基礎調査』によると、生活が困窮する高齢者は6割近くにも及び、物価高の影響が大きいことが分かりました。そんな窮地を救ってくれる「1通の封筒」。もしかしたら、あなたの自宅にも届いているかも。
年金月6万円では生きていけない…極貧〈築50年のアパート住まい〉の75歳男性、年金機構からの「緑色の封筒」に歓喜した理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

「年金生活者支援給付金請求書」…返信するだけで月5,000円ほどがもらえるかも

生活を最大限切り詰めて生活する毎日。

 

――とても月6万円では、生きていけない

 

もうダメかもしれない……そう思っていた9月のある日、自宅ポストに投函された「緑の封筒」。宛先は日本年金機構からで、その中身に喜びの声をあげたといいます。

 

封筒に入っていたのは「年金生活者支援給付金請求書」。これは「①65歳以上の老齢基礎年金の受給者」「②同一世帯の全員が市町村民税非課税」「③前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が87万8,900円以下」を満たした人に、毎年9月1日から順次送付されます。

 

手続きは、請求書の必要事項を記入し返信するだけ。それだけで月5,310円を基準に、「①保険料納付済期間に基づく額(月額)=5,310円 × 保険料納付済期間/被保険者月数480ヵ月」「②保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1,333円×保険料免除期間/被保険者月数480ヵ月」の合計額が、通常の年金にプラスされ給付されます。

 

男性の場合、保険料の納付期間は480ヵ月満額。保険料の免除期間はゼロなので、月5,310円が給付されるようになったとか。

 

月5,000円強、1日あたり180円弱のサポート。これで生活が大きく改善するわけではありませんが、「請求書を送り返すだけで月5,000円ほどもらえる……これはありがたい」と男性。物価高で困窮する高齢者。わずかでもサポートになっているようです。

 

[参照]

厚生労働省『2023年 国民生活基礎調査』

厚生労働省『Q&A~高年齢雇用継続給付~』

生活保護『生活保護制度』

厚生労働省『年金生活者支援給付金制度 特設サイト』