厚生労働省『2023年 国民生活基礎調査』によると、生活が困窮する高齢者は6割近くにも及び、物価高の影響が大きいことが分かりました。そんな窮地を救ってくれる「1通の封筒」。もしかしたら、あなたの自宅にも届いているかも。
年金月6万円では生きていけない…極貧〈築50年のアパート住まい〉の75歳男性、年金機構からの「緑色の封筒」に歓喜した理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

収入、年金月6万円だけでも、生活保護受けられず…

先日、発表された厚生労働省『2023年 国民生活基礎調査』によると、高齢者世帯において総所得に占める年金が占める割合は、「100%」だという世帯が41.7%。多くの高齢者が年金に依存していることが分かります。

 

【高齢者世帯の総所得に占める年金割合】

総所得の100%…41.7%

総所得の80~100%…17.9%

総所得の60~80%…13.9%

総所得の40~60%…13.2%

総所得の20~40%…9.3%

総所得の20%未満…4.0%

 

また生活意識を尋ねたところ、全世帯では「苦しい(「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計)」が59.6%と、前年から8ポイントほど上昇。過去5年で最も「生活が苦しい」と感じている人が多いという結果になりました。

 

高齢者世帯に注目すると、「大変苦しい」が26.4%で昨年から8ポイントほど上昇、「やや苦しい」が32.6%で、2ポイントほど上昇。6割弱の高齢者が「生活が苦しい」と感じている、という結果になりました。収入が限られる高齢者、物価高の影響は甚大です。

 

都内、築50年のアパート住まいだという75歳の男性も物価高のなかであえいでいるひとり。タイミングが悪いことに失業もして、収入は月6万円ほどの年金だけに。65歳以上の求職者を対象とした失業保険である「高年齢求職者給付金」ももらっていたといいますが、給付期間は雇用保険の被保険者だった期間が1年未満であれば30日分、1年以上で50日分と、65歳未満がもらえる「失業手当「失業保険」と比べて短いもので収入は年金だけに。

 

――生活保護を申請してみては?

 

そうアドバイスをしてくれる人もいましたが、男性が生活保護を受けるためには、「資産の活用」「能力の活用」「あらゆるものの活用」をしても最低限度の生活ができないことが条件で、さらに「扶養義務者の扶養」は生活保護に優先されます。男性の場合、50万円ほどの貯蓄があり、まずはこの貯蓄を取り崩しながら生活することが求めらます。この貯蓄が底を尽きるあたりにならないと、生活保護の申請はできないということです。