近年、経済的自立を達成し、早期退職する「FIRE」というライフスタイルへの関心が高まっており、FIREを実現する手段として注目を集めているのが不動産投資です。しかし、本当に不動産投資がFIREの有効な手段なのでしょうか。そこで本コラムでは、FIREを実現する方法やシミュレーションを中心に、不動産投資でFIREができるのかについて解説します。また、成功するためのポイントや早期退職する上での注意点も紹介しますので、不動産投資でFIREを目指したい方はぜひ参考にしてください。

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不動産投資でFIREを成功させるポイントを解説

(画像:PIXTA)
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不動産投資でFIREが実現できることや不動産投資のメリットを理解したけれど、具体的にどうすれば良いのか疑問に思っている方も多いと思います。ここでは不動産投資でFIREを成功させるための以下のポイントを解説します。

 

・一棟マンションやアパートの投資を検討する

・投資規模を拡大させる

・年齢が若いうちに始める

・投資リスクの低い物件を見極める

・良い不動産会社を選ぶ

・専門知識を身につける

 

一棟マンションやアパートの投資を検討する

一棟マンションやアパートは複数の部屋があるため、一戸建て物件や区分投資と比較して、収益性が高いのが特徴です。

 

また、一室の空室があっても他の部屋が埋まっている場合、全体の収益に与える影響は限定的です。このように、安定した運用が期待できるため、FIREを目指すには適しています。

 

投資規模を拡大させる

投資に慣れて余剰資金が増えたら、投資規模を拡大させることが重要です。FIREを目指す際には、着実に事業を拡大することで安定的な収入を増やすことができます。

 

また、投資規模を拡大させる際にはリスク管理も必要です。リスク分散を図るために複数の物件を保有することや、運営管理を専門家に任せることでリスクを最小限に抑えることができます。

 

投資規模の拡大は着実なステップを踏みながら行うことが大切です。保有している不動産の家賃収入が安定している場合や空室率が低い場合など、焦らずに適切なタイミングで拡大することで、持続的な成長と安定した収益を得ていくことが大切です。

 

年齢が若いうちに始める

若いうちに不動産投資を始めることは、不動産投資の経験を多く積めるため、将来的な資産形成に非常に有利です。さらに、若い時期に始めることでローンの利用条件も有利になることが多いため、利回りの高い物件を購入しやすく、長期的な資産形成に適しています。

 

若いうちに積極的に不動産投資を始めることで、将来の資産形成を着実に進めることができます。

 

投資リスクの低い物件を見極める

不動産投資でFIREを成功させるためには、物件選びが鍵となります。例えば、人口が多く、駅やスーパーが近い立地の良い物件や外観や設備などの状態が良い物件などを選ぶと、空室率を低く抑えられます。

 

また、修繕費や管理費の見積もりも事前にしっかり行い、将来の負担を予測することが重要です。投資リスクを最小限に抑えるためには、物件選びに十分な情報を取得し、慎重な検討を行うことが不可欠です。

 

良い不動産会社を選ぶ

良い不動産会社を選ぶことも、不動産投資でFIREを実現するには欠かせません。信頼性や実績、サービスの質などを考慮し、物件の提案から管理まで幅広いサポートを行ってくれるパートナーを選びましょう。

 

適切なアドバイスや的確な情報提供は、投資における意思決定を支援し、リスクを最小限に抑えることができます。また、コミュニケーションの円滑さや迅速な対応も、不動産会社選びのポイントです。

 

専門知識を身につける

不動産投資でFIREを成功させるためには、法律や税制、市場動向などの幅広い専門知識が必要です。例えば、賃貸借契約や税金の取り扱い、不動産市場のトレンドなど、これらの知識を持つことでリスクを最小限に抑え、賢い投資判断を下すことができます。

 

専門知識を身につけるためには、書籍やセミナー、専門家からのコンサルティングなどを活用し、着実にスキルを磨いていくことが大切です。豊富な知識と経験を持ち、活用することで、不動産投資でのFIRE成功への道が開けるでしょう。

早期退職を行う場合の注意点

再就職しにくくなる

万が一、不動産投資がうまくいかずにFIREを続けらないとなった場合、転職活動をしても年齢が原因となり再就職がしにくくなる可能性があります。再就職が困難な現実を考慮し、不動産投資が失敗した場合のセーフティネットとして、社外でも通用するスキルや資格を獲得するなどのスキルアップをしながら、早期退職を進めることが重要です。

 

突発的な出費に対応しづらくなる

FIREを目指す際には、年間の支出を4%に抑えることが推奨されると解説しましたが、現実的には難しい場合もあります。例えば、予期せぬ医療費や突発的な物件の修繕費などが発生することがあるため、これらの出費に対応できるように予備資金を確保することが重要です。

 

また、ライフスタイルの変化やインフレによる生活費の上昇も考慮する必要があります。事前に様々なシナリオを想定し、柔軟に対応できる資金計画を立てることで、早期退職後の生活を安定させることができます。

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