不動産投資の契約の選択肢として「ノンリコースローン」という融資形態があります。しかし、日本では最近普及し始めてきたため、具体的にどんな融資形態なのか、メリットやデメリットは何なのかについてあまり理解されていません。そこで本コラムでは、ノンリコースローンとは何か、リコースローンとどんな違いがあるのかなど、リコースローンの概要を解説するとともに、メリット・デメリットやノンリコースローンが向いているケース、利用する際に知っておくべき契約内容を紹介します。

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ノンリコースローンのデメリット

ノンリコースローンには、責任範囲が限定されて他資産への影響がなく、財務状況に左右されることなく融資を受けられるというメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。

 

ここでは、ノンリコースローンのデメリットとして以下の3つを紹介します。

 

  • 金利が高くなる傾向にある
  • 審査基準が厳しい
  • 利用できる金融機関が少ない

金利が高くなる傾向にある

一般的に、ノンリコースローンの金利は他の種類のローンに比べて高い水準に設定されています。これは、貸し手が債務不履行時のリスクを負う可能性が通常より高いためです。

 

また、返済期間も短い傾向にあるため、ノンリコースローンを利用する際には高い金利と短い返済期間が財務上の負担となる可能性があります。そのため、この点を注意深く検討し、リスクとリターンをバランス良く見極める必要があります。

 

審査基準が厳しい

ノンリコースローンは金融機関にとってリスクのある融資形態であるため、審査基準として担保物件の収益性が慎重に評価されたり、融資条件としての返済期間が3〜5年と短かったり非常に厳しいです。さらに、担保物件の価値が下がらないようにするため、一定の条件のもとで金融機関が物件の運営に介入することがあります。

 

利用できる金融機関が少ない

個人向けのノンリコースローンを提供している金融機関はほとんどありません。また、これらの金融機関が詳細な条件や情報を公開しているケースも限られています。そのため、ノンリコースローンを利用したい個人や企業は、情報収集や相談を行う際に注意が必要です。

ノンリコースローンが向いている方

ノンリコースローンは、複数の投資用物件を所有している方や不動産投資の経験がある方に向いています。不動産投資の経験がある方は、不動産投資の経験がない方に比べて、収益性が高い物件を見分ける知識やノウハウも持っているため、ノンリコースローンを利用できる可能性が高くなるからです。

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