人気の英語インフルエンサー・Mayu氏が、初めて留学した際に驚いたこと。それは「ネイティブは超簡単な英語で話している」ということでした。現地の人が実際に使っているのは、be、have、do、getなど、中学で習うものばかりだったのです。それでも多くの日本人が「英語の意味がわからない」「英語で言えない」となるのは、ただ動詞の使い方や表現を知らないだけ。Mayu氏、Forrest Baker氏の共著『パパッと頭に入る 英語の動詞図鑑』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、今回は「see」の使い方を紹介します。
【前回記事】日本の総理大臣?そりゃ知ってるよ…の感覚で「I know the Prime Minister.」と言うと「この日本人、何者!?」となるワケ
「see」:〈何かが視界に入って、それを認識する〉イメージ
「see」の定義
【定義①】見る、見える
〈例文〉Have you seen my cat?(私の猫見てない?)
〈例文〉Did you see Mt. Fuji yesterday?(昨日富士山見えた?)
【定義②】会う
〈例文〉It was nice to see you.(会えて良かったです。)
【定義③】わかる、理解する
〈例文〉I see.(なるほど。)
〈例文〉I don’t see why it matters.(なんでそれが重要なのか理解できない。)
【定義④】確かめる、調べる
〈例文〉I’ll see if there are any showings for the movie tonight.(今夜その映画が上映されているか調べてみるね。)
seeを使った句動詞*
(*2語以上で一つの動詞の役割を果たす語句のこと。「動詞+副詞」「動詞+前置詞」「動詞+副詞+前置詞」の3パターンがある。)
◆see sb off(~を見送る)
⇒My host family saw me off at the airport when I left.(私のホストファミリーは出発するとき、空港で見送ってくれた。)
◆see through sth/sb(~を見抜く)
⇒He acts all smooth, but I can see through him.(彼はカッコつけているが、私には見抜くことができる。)
seeを使った慣用句
◆【超重要】let me see / letʼs see(えーっと)
⇒Mayu: Do you know what “suffix” means?(「suffix」ってどういう意味かわかる?)
Forrest: Uhh let me see... I think I need to Google it.(ああ、えーっと、グーグルしてみないと。)
◆Long time no see.(久しぶりだね。)
⇒Forrest: Hey! Long time no see.(やっほ! 久しぶりだね。)
Mayu: Hey! How was your trip to America?(やっほ! アメリカ旅行はどうだった?)
◆see sth coming(~が起きると思う)
⇒Nobody saw the alien invasion coming.(誰も宇宙人が侵入してくると思っていなかった。)
◆【超重要】see if(~かどうか確認する、~をやってみる)
⇒Text Bailey and see if she’s free tonight.(ベイリーに連絡して、今夜空いてるか確認してみて。)
◆see the point(of sth)(〔~の〕重要性を理解する) ※しばしば否定文の形で
⇒I don’t see the point of watching the credits in a movie theater.(映画館でエンドロールを見るのは理解できない。)
◆seeing things(幻覚を見る)
⇒When I ran into Bill for the first time in years, I thought I was seeing things.(かなり久しぶりにビルにばったり会ったとき、幻覚を見てるのかと思った。)
◆Iʼll see what I can do.(やるだけやってみる。なんとかやってみる。)
⇒Mayu: My computer is broken. Do you think you can fix it?(パソコンが壊れちゃった。直せそうかな?)
Forrest: I’m not sure, but I’ll see what I can do.(わかんないけど、とにかくやってみるよ。)
【著者】Mayu
国際基督教大学(ICU)卒。英検1級、TOEIC990点、TOEFL110点取得。高校3年時に、1年間ニュージャージー州に留学。大学では、言語教育とメディア・コミュニケーション・文化を二重専攻し、専門性を高めるため、アメリカのバーモント州に1年間の交換留学をする。現在は英語や留学についての情報をSNSで発信する傍ら、英語講師をメインに通訳や翻訳家としても活動。
【著者】Forrest Baker
アメリカ出身。ミドルベリー大学にて言語学を中心に日本学を専攻。在学中、国際基督教大学(ICU)に留学。日本語にどっぷりハマり、日本学の学位をもって卒業。卒業後は英語教育に2年間従事し、現在は日本で暮らしながら国際関係の仕事・翻訳業務に携わっている。2017年より日本在住。極度の言語オタク。