伯父と伯母への憤りのワケ
――本当に意地汚い大人たちだ!
怒りの投稿をした20代男性。怒りの矛先は、伯父(父の兄)や伯母(父の姉)に向けられていました。さかのぼること、5年前。男性が高校生だったころ、父が急逝。大学受験を控えていたころで、本当に進学を目指していいのか、それとも、進学を諦めたほうがいいのか、父を亡くして混乱するなか、考え込んでいたといいます。
そんなとき、「大丈夫。自分の行きたい道を進みなさい」と背中を押してくれたのは、母、そして父方の祖母でした(父方の祖父はすでに他界)。母は自身の夫を亡くし、祖母は自身の息子を亡くし、大きなショックを受けているはずなのに、それでも自分を応援してくれている……ふたりの後押しもあり、無事、第一志望の大学に合格することができたといいます。
振り返ると、親戚のなかでも、父方の祖母は、なにかと男性を可愛がってくれて、男性もそんな祖母が大好きだったといいます。一方、親戚のなかでも伯父と伯母は、昔から好きになれなかったといいます。
――2人ともケチで、しかも、本当に失礼な人たち
伯父や伯母の家で進学や結婚などのお祝い事があり、両親がお祝いを持っていたときのこと。「本当につまらないもんだな」などと言いながら受け取る、しかも絶対お返しはなし(と、両親が言っていた)。男性の家に遊びに来ては、「これもらっていい?」などと言ってお菓子を持って帰る。3,000円とか、5,000円とか、お金の無心をすること多数、しかも絶対に返さない(と両親が言っていた)……エピソードは数え知れず。
そして1年ほど前のこと、男性は祖母から打ち明けられたことがあったといいます。
・自分はガンを患っていて、余命宣告されている
・自分に万が一のことがあったら、孫である男性にも相続権が発生する
・通帳に「3,000万円」ほどの貯蓄がある。伯父・伯母と等分して、お母さんに楽をさせてあげなさい
・このことはお母さん(男性の母)にも伝えておく
そんなことを男性に伝えたのち、祖母は先日、亡くなったといいます。葬儀からしばらく経ち、伯父と伯母が「祖母の相続の件で」と男性を尋ねてきました。そこで「祖母の遺産はこれで全部」と見えられた通帳をみて、男性は衝撃を覚えます。
――あれっ、少ない
そこに書かれていたのは1,000万円弱の貯金。祖母が3,000万円ある通帳を見せてくれたこと、それを3人で等分するよう言われたことを伝えると「祖母が2,000万円を使ってしまったのでは」と伯父と伯母。その後、入院をした祖母が、果たして2,000万円も使うだろうか……。疑問を口にしたところ、伯母が逆ギレ気味に男性に迫ります。
――つべこべ言わずにココに判子を押して!
そう言って出してきたのは「遺産分割協議書」。こんな態度の伯父、伯母に、素直に従えるはずがありません。
――2,000万円もの大金が消えているんですよ。そんなに曖昧な状態で判子なんて押せません
――本当に2,000万円が無くなっているなら、これは事件です。警察を呼びます
男性も怒りで思わず早口となり、伯父・伯母にまくしたてます。そして警察というワードを聞いたからでしょうか、すっかりトーンダウンした伯父と伯母。それでも、何とか下手にでて男性に判子を押させようとしましたが、男性は断固拒否。銀行に連絡し、取引明細表を発行してもらおうと動いているといいます。