新卒社員の「大幅な給与の引上げ」の一方で、割を食う世代も
この賃上げの流れの中で、いきなりの給与アップという嬉しいサプライズのあった新卒新入社員。そのようななか、「新入社員の初任給があがりほぼ差のなくなった30歳前後の中堅若手が、モチベ低下で次々と退職をしている」という報告がさまざまに上がっています。
――やっと仕事を覚えて、活躍が期待されていたときだったのに
優秀な新卒を獲得した犠牲なのか、まさにこれからという人材の流出を許してしまった企業も珍しくはないようです。
一方で「他にいくという選択肢のある若手は羨ましい」と肩を落とすのは、大企業で中堅どころとして活躍する46歳サラリーマン。
なんでも、優秀な人材を確保するために新卒新入社員の給与を大幅引き上げ。さらに中堅若手の不満解消のために、査定ポイントをあげ昇給しやすいように評価制度が変更になったとか。ただそのしわ寄せがあったのが、40代くらいの中堅社員だったといいます。
――評価ポイントが引き下げられて給与が上がりづらくなった
――他世代は賃上げの恩恵を受けているのに、なぜ我々、氷河期世代はすべての負の影響を被るのか
――企業側は、ずっと我々を舐めきっている……ふざけるな! と声を大にして言いたい
前出の厚生労働省の調査によると、46歳大企業勤務のサラリーマンの平均給与は、月収50.8万円、年収で882.2万円。40~50代前半の氷河期世代は毎年のように出費がかさむ一方で、中堅どころとして給与水準はそれなり。他世代の賃上げの負の影響があったとしても、それで転職を考えるのは得策ではない。
――結局、いつも泣き寝入りするしかない……そういう星のもとに生まれたんですよ、我々は
若手の給与アップの影で、怒ったり、泣いたりしている氷河期世代は多そうです。
[参考資料]