離れて暮らす親子。距離があると、お正月や夏休みなど、長期休みに帰省するタイミングでないと顔を合わさなくなります。久々の再会に心躍り、あっという間に幸せな時間が過ぎていく……子の帰省はそのようなことばかりではないようです。
お、お金貸して…家賃50万円・東京都心のタワマンに住む「38歳長女」が1年ぶりに突然の帰省。年金月26万円「70代の両親」に借金を懇願した「まさかの理由」

正月でも夏休みでもない、中途半端なタイミングで長女が帰省

東京から電車で3時間半ほど地方に住む、池田悟さん(仮名・72歳)・聡子さん(仮名70歳)夫婦の元に、突然、4歳と2歳の母である長女・美里さん(仮名・38歳)が帰ってきました。顔を合わせるのは、今年の正月以来のこと。夏休みは美里さんの夫である大輔さん(仮名・41歳)の実家に行くため、「次に会うのはまたお正月かな」と言っていたのに。なんとも中途半端なタイミングでの帰省に驚いたといいます。

 

株式会社AlbaLinkが実家まで片道2時間以上かかる10~50代の男女を対象に行った『実家が遠いことのメリット・デメリットに関する意識調査』によると、実家に帰る頻度として最も多いんは「2回」で32.7%。「年1回」が25.3%、「年3~4回」18.4%と続きます。

 

実家が遠いことのメリットとして最も多かったのが、「旅行気分で帰省できる」で41.2%。「実家と程よい距離が保てる」「あまり帰らなくていい」と続きます。一方でデメリットで最も多かったのが「急な帰省が難しい」で30.2%。「帰省にお金がかかる」「気軽に頼れない」と続きます。

 

――久々に旅行気分だったよ

 

美里さんと2人の孫は久々の遠出で楽しかったのかテンションが高く、移動の疲れを感じさせません。「なんのために帰ってきたのか」、理由を聞くのは後回しに、まずは3人を迎え入れる準備を進めます。

 

3つ年上のサラリーマンと結婚した美里さんの住まいは、東京都心のタワマン。自宅のある21階からの街並みの写真を何度か送ってもらったことがあります。3LDKで家賃は月50万円というから、「とんでもないお金持ちをつかまえたもんだ」と、ただただ驚きだったといいます。

 

以前聞いた話では、上の子は私立小学校を目指しているということで、毎日忙しくしているとか。「今回は、ちょっと息抜きで来たのかな」と思っていたら、帰ってきた日の夜、予想外の話になったといいます。

 

――ごめん、お、お金、貸してくれないかな