株式投資の肝は、どの銘柄を選択するかにかかっています。しかし、株の種類は数えきれないほどあり、投資初心者は迷うこと必至です。そこで本記事では、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が、購入銘柄の探し方として代表的な「3つの方法」をご紹介し、それぞれが持つメリット・デメリットについて解説します。
誰かの意見を参考にする?それともツールを使う?どの銘柄を買うか迷ったときの「3つの探し方」【株式投資のプロが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

3.会社四季報や有価証券報告書、公式ウェブサイトなどで地道に探す

最後に、会社四季報や有価証券報告書や公式ウェブサイトなどで地道に購入銘柄を探す方法があります。

 

会社四季報は「投資家のバイブル」として有名で、全上場企業の情報を一覧できる、歴史の長い株式投資ガイドブックです。有価証券報告書はいわば企業の公的な成績表で、隅々まで読めばその企業のことが相当理解できますし、EDINET(金融庁によって運営される開示書類の電子閲覧システム)で過去の分を読むこともできます。

 

そして企業の公式ウェブサイトも、その企業のことがよくわかる一次情報といえます。それらを用いて地道に調べていくことで、購入銘柄を探すことができるでしょう。

 

一番手間がかかりますが、やはりこの方法で購入銘柄を探すのが、最善ではないでしょうか。正確さと情報の多さが他とは違いますので、手間をかけた分だけ、有利な選択ができるでしょう。

 

なお、前述の「誰かの意見」や「スクリーニングツール」で購入候補銘柄を選び、この方法で細部を調べたうえで買うか買わないかを決める、というのもよいでしょう。

 

また、街で新商品や新店舗を見つけたとき、ニュースで気になる動きをする企業を見つけたときなどにも、この方法でその企業をよく調べたうえで、株を買うことを検討してもよいでしょう。

 

このように地道に調べれば調べるほど、購入に値する銘柄も、そうでない銘柄も、明確になっていくのではないでしょうか。

やはり手間をかけた分だけ有利になれる

親しい人やメディアに登場する人など「誰かの意見」によって購入銘柄を探す方法は、あまりおすすめできません。

 

スクリーニングツールを使って購入銘柄を探す方法は、確かに便利です。ただし、どういった条件でスクリーニングするかが重要であるという点、スクリーニングしきれない情報があるという点には、注意すべきでしょう。

 

そして、会社四季報や有価証券報告書や公式ウェブサイトなどで地道に購入銘柄を探す方法が、やはり最善でしょう。正確さと情報の多さが他とは違いますので、手間をかけた分だけ、有利な選択ができるでしょう。

 

 

川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO