同級生のなかには、誰もが「スゴイ!」と認めるキャリアを歩んでいる人が、一人や二人いるもの。しかし、なかには人知れずエリート街道から転落しているケースも珍しくないようです。
惨めです…偏差値70超の難関大から超一流企業に就職、エリート街道をいく「47歳サラリーマン」、年収「300万円減」の転落劇

大企業から中小企業に転職した47歳男性…そもそも転職理由は?

平均値だけみても、大企業勤務というのはひとつのステータス。男性もそのことを誇りに思っていたといいます。しかし、1年前に退職。日本を代表する大企業→中小企業に転職し、現在の給与は大卒の平均値を下回る月収40万円程度。前職から月収で20万円ほど、年収で300万円近くもダウンしたといいます。

 

――同級生に嘘をついたうえ、給与も大きく下がって……惨めですね

 

とポツリ。そもそも男性が転職をした理由は「人間関係」だったといいます。

 

――異動してきた上司と、とにかく性格が合わなかった

――正当に評価されなくなって……もうここにいても仕方ない、と思うようになった

 

やがて、上司のことを思うと蕁麻疹が出るようになり、大きなストレスを抱えていることを自覚。「もっと正当に評価してくれる会社があるはず」と思い、転職を決意したといいます。

 

エン・ジャパン株式会社『転職軸意識調査』によると、40代ミドル世代の転職理由で最も多いのは「仕事・業務内容」で46%。「給与・待遇」44%、「労働環境・働き方」32%、「会社方針・事業方針」31%と続き、「人間関係」は21%。40代の転職、5人に1人は男性のように「人間関係」を転職理由のひとつにあげています。

 

――自分のキャリアを考えれば、すぐに転職先なんて見つかると思っていた

 

と男性。転職するからには、今よりも条件のいい会社がいいと、転職エージェントに希望を伝えていたといいますが、なかなか転職先が決まらず。妥協に妥協を重ねた結果、縁があったのが現在勤務する会社だといいます。

 

――一流大を出て、一流企業で働いて……肩書以外に、何も取り柄がなかったんです、わたしには

 

転職を機に知った、自身の市場価値。「前の会社に、なんとしてでも、しがみついていたほうが良かった」と後悔する日々が続いているといいます。

 

[参考資料]

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

エン・ジャパン株式会社『転職軸意識調査』