地元でいまだエリート扱いの47歳男性…同窓会でついた嘘
両親を亡くしてから故郷から遠ざかっていたという47歳の男性。高校時代の恩師が定年退職するのに合わせて同窓会が企画され、実に10年ぶりに帰省した様子を投稿しました。
会場のあちらこちらで「久しぶり~」という声が挙がり、思い出話に花が咲いている様子。そして自然と話は近況報告をし合う展開になったといいます。
――いまもXXで働いているの?
XXは、日本を代表する一流企業。男性の前の職場です。
――OO大に行って、XXに就職って、エリート中のエリートだよな
OOは偏差値70を超える、一流として知られた難関大学。田舎の高校から合格者が出たと、随分と騒がれた記憶があるといいます。さらに日本を代表する企業就職したことも、あっという間に同級生の間に広まりました。しかし、XXを辞めたことはまったく伝わらず、いまでもXXで働いていると思われていました。
なんとなく、XXを辞めたと言い出せず、「いまも働いてる」と嘘を言ってしまったと男性。
――すごいよな。年齢的に課長とか、部長とかだろ?
――結構、稼いでるんだろ? 今度、おごれ! コノヤロー
羨望の声と共に冗談も飛び交い、場は大盛り上がり。それに対し男性は、どこか乾いた笑い。
――一流大に進学して一流企業に就職したことだけが自慢だったから
結局、本当のことは最後まで言い出せず、そのまま地元を後にした男性。なんとも後味の悪い帰省になってしまったと綴ります。
厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン(平均年齢42.6歳)の平均給与は、月収で40.8万円、賞与も含めた年収が673.6万円。大企業(従業員1,000人以上)に限ると、平均給与は月収で44.79万円、年収で777.5万円。大卒というだけで、給与水準は高めですが、そこに大企業というバリューが加わると、大卒全体の平均値よりも年収で100万円強の差がつきます。さらに年齢別にみていくと、大卒サラリーマンのピークは50代後半で年収は880万円弱。それに対し、大企業勤務となるとピーク時50代後半の年収は1,000万円の大台にのります。
【年齢別大卒サラリーマンの給与】
20~24歳:24.32万円(24.75万円)/356.18万円(370.30万円)
25~29歳:28.27万円(29.22万円)/474.00万円(518.22万円)
30~34歳:32.56万円(35.31万円)/549.36万円(626.58万円)
35~39歳:37.85万円(41.45万円)/645.54万円(753.49万円)
40~44歳:42.41万円(46.70万円)/704.15万円(810.02万円)
45~49歳:46.74万円(50.81万円)/774.50万円(882.23万円)
50~54歳:50.57万円(56.87万円)/839.65万円(988.86万円)
55~59歳:53.23万円(58.34万円)/879.12万円(1009.77万円)
60~64歳:44.91万円(48.78万円)/690.14万円(801.24万円)
※数値左より、大卒サラリーマンの平均月収(大企業勤務・大卒サラリーマンの平均月収)/大卒サラリーマンの平均年収(大企業勤務・大卒サラリーマンの平均年収)