2.株式/投資信託は開始後に「短期間でも利益を出しやすい」と 考える人が増える傾向
次のグラフは、「投資は短期間で利益を出しやすいと思うか」について質問した結果です。
「非常に当てはまる/当てはまる(=短期間で利益を出しやすい)」と回答した人は、開始前は42.6%、開始後は42.4%とほぼ同水準でした。また、「当てはまらない/全く当てはまらない(=利益を出すには時間がかかる)」と回答した人は、開始前は30.2%、開始後は27.4%とわずかに減少しています。
続いて、この結果を投資方法別に集計したグラフです。
開始前における「短期間で利益を出しやすい」と 考える人の割合は、株式が33.3%、投資信託が22.7%、FXが71.9%でした。一方、「利益を出すには時間がかかる」と 考える人の割合は、株式が31.3%、投資信託が52.0%、FXが7.1%でした。
また、開始後における「短期間では利益を出しにくい」と 考える人の割合は、株式が38.4%、投資信託が23.7%、FXが65.3%でした。一方、「利益を出すには時間がかかる」と 考える人の割合は、株式が26.3%、投資信託が41.9%、FXが13.8%でした。
上のグラフからも、投資方法によって大きく印象が変わることがわかります。開始前後に関わらず、FX>株式>投資信託の順に、短期間で利益を出しやすいというイメージが強いといえるでしょう。
ただし、開始前後における印象の変化に注目すると、株式/投資信託は「短期間で利益を出しやすい」と 考える人が増加して、「利益を出すには時間がかかる」と 考える人が減少しています。これに対して、FXでは結果が逆転しており、すぐに利益を出せるというイメージが先行しているところがあるのかもしれません。
3.投資開始後に「時間や手間がかからない」と感じる人が増加する傾向
次のグラフは、「投資は時間や手間がかからないと思うか」について質問した結果です。
「非常に当てはまる/当てはまる(=時間や手間はかからない)」と回答した人は、開始前は50.8%だったのに対し、開始後は54.9%と増加しています。また、「当てはまらない/全く当てはまらない(=時間や手間がかかる)」と回答した人は、開始前は22.0%でしたが、開始後は20.3%へとわずかに減少しました。
続いて、この結果を投資方法別に集計したグラフです。
開始前における「時間や手間はかからない」と 考える人の割合は、株式が40.4%、投資信託が53.5%、FXが58.7%でした。一方、「時間や手間がかかる」と 考える人の割合は、株式が32.3%、投資信託が18.2%、FXが15.3%でした。
また、開始後における「時間や手間はかからない」と 考える人の割合は、株式が45.5%、投資信託が59.6%、FXが59.7%でした。一方、「時間や手間がかかる」と 考える人の割合は、株式が21.7%、投資信託が16.2%、FXが23.0%でした。
基本的には、実際に投資を始めた際に、思っていたほど時間や手間がかからないと感じる傾向があるようです。ただしFXについては、「時間や手間はかからない」と 考える人がやや増加しているものの、「時間や手間がかかる」と 考える人がそれ以上に増えています。FXに関しては、当初の予定より時間や手間をかけて取り組む人が多いのかもしれません。
こういった影響もあり、開始前において時間や手間がかからないイメージが最も強いのはFXですが、実際に時間や手間をかけずに取り組んでいる人が多いのは投資信託といえそうです。