知事と職員の給与を比較…差が大きい地域は「埼玉県」
――うちのボスは……
と話をする、とある地方の公務員。ボスとは所属部署の上長かと思いきや、どうやら知事のことのよう。
――選挙で選ばれているし、重責を担っているけど……
――自分たち(職員)より、どれだけもらっているんだよって話
直接関わることはないにしろ、その一挙手一投足によって振り回されることも多く、思わず愚痴を口にしてしまうことも。職員との給与差が大きいと、そんな声も大きくなってしまうかもしれません。
総務省『令和5年地方公務員給与実態調査結果等』によると、全都道府県全職員平均給与は40万7,064円。また47都道府県で最も平均給与が高いのは「東京都」で45万1,422円、最も低いのが「青森県」37万0,546円です。
そのなかで、最も知事と職員の給与差が大きいのは「埼玉県」。知事の給与142万円に対し、職員の平均給与は41万0,885円で、その差3.45倍。「千葉県」「福井県」「広島県」「青森県」と続きます。一方で知事と職員の給与差が最も小さいのは「東京都」で1.61倍。「兵庫県」「石川県」「徳島県」「北海道」と続きます。
【知事と職員の給与差…上位5】
1位「埼玉県」1,420,000円/410,885円(3.45倍)
2位「千葉県」1,390,000円/405,926円(3.424倍)
3位「福井県」1,300,000円/380,110円(3.420倍)
4位「広島県」1,389,000円/406,849円(3.414倍)
5位「青森県」1,260,000円/370,546円(3.400倍)
※数値左より、知事の給与/地方公務員全職種の平均給与(給与差)
――うちのボスは意外ともらってないんだ……俺らも頑張らないといけないな
安い知事の給与には、有権者へのパフォーマンスのほか、職員を鼓舞させる意図もあるのかもしれません。
[参考資料]