定年後のセカンドライフ。あれもしたい、これもしたいと思い描いても、「夫(妻)がいない老後」となることも珍しいことではありません。また一人残されたときに、厳しい現実に直面することも。みていきましょう。
年1回はハワイ旅行にいこうな…年金月32万円、幸せな老後のはずが「夫急逝」、まさかの「遺族年金額」に65歳妻、撃沈

定年後のセカンドライフ…何がしたい? どう生きていきたい?

60代で迎える定年。セカンドライフ、何がしたいですか?

 

ソニー生命保険株式会社『シニアの生活意識調査2023』によると、 全国のシニア(50歳~79歳)に「現在の楽しみは?」聞いたところ、1位は「旅行」で39.9%。2位は「テレビ/ドラマ」で38.4%、3位は「グルメ」で27.1%、4位は「映画」で25.6%、5位は「読書」で23.3%と続きます。また現在の楽しみを「旅行」と答えたシニアに、旅行に対する1ヵ月の出費を聞いたところ、平均は2.9万円、年間35万円弱という回答でした。

 

現役時代は長い休みを取ることは難しいでしょうから、「定年を迎えたらゆっくり旅行でもいこうな」と夫婦で語り合っているという人も多いことでしょう。コロナ前の2019年、日本人海外旅行者の行き先トップはハワイやグアムなどを含む「アメリカ合衆国」で3,752,980人。「大韓民国」「中華人民共和国」「台湾」「タイ」と続きました。

 

たとえばハワイ旅行。5日間のパッケージツアーなら、円安の影響もありますが、1人20万~35万円程度。ちょっと頑張れば「毎年夫婦でハワイ旅行」というのも叶いそう。

 

そんな非日常に対して、日常も納得いくものにしたいもの。なによりも重要なのが、「老後にどのような住宅に住みたいか」。株式会社AlbaLinkが行った調査によると、最も支持を集めたのが「戸建て」で48.6%。「サービス付き高齢者住宅」11.6%」、「分譲マンション」10.6%、「通常の賃貸住宅」10.4%、「有料老人ホーム」7.4%と続きます。

 

いつからが老後と捉えるのか人それぞれではありますが、意外と老後の住まいとして「老人ホーム」を選択肢に入れている人が多いことが分かります。選んだ理由は「家族に迷惑をかけたくない」「一人では不安」など、昨今増えている「おひとり様」が抱える将来の不安によるところが多いようです。