厚生労働省から令和5年の『賃金構造基本統計調査』の結果が発表され、最新の会社員の給与事情が明らかになりました。今回は職業別に平均給与を紐解いていきましょう。
【発表】全145職種「平均給与」最新ランキング…<大企業よりも中小企業のほうが給与が高い>驚きの職業が判明

職業別「平均給与」ランキング…トップは前年に続き「パイロット」

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると会社員(平均年齢43.9歳)の平均給与は、月収で31.83万円、賞与も含めた年収は506.94万円です。

 

業界別にみていくと、「電気・ガス・熱供給・水道業」が最も給与は高く、月収41.02万円、年収で699.14万円。続いて「学術研究、専門・技術サービス業」で月収39.66万円、年収649.48万円。一方で最も低いのが「宿泊業、飲食サービス業」で月収25.95万円、年収で375.21万円。給与水準がトップの業種と最下位の業種では、月収は1.5倍、年収では1.7倍の給与差が生じます。

 

また就職活動のとき、「興味のある業種」のほか、「興味のある職種」で進めた人も多いでしょう。職種による給与差は大きく、最も年収が多い「航空機操縦士」、いわゆるパイロットで 1,778万円(平均年齢43.1歳)。続く「医師」は1,231万円(平均年齢41.6歳)。会社役員や管理的公務員等「管理的職業従事者」 が1,090万円(平均年齢50.2歳)、「大学教授」1,070万円(平均年齢58.0歳)。この4職種が、1,000万円の大台を超えました(関連記事:『【ランキング】全145職種「平均給与」ランキング…<令和5年賃金構造基本統計調査>』)。

 

【職業別「平均年収」トップ10】

1位「航空機操縦士」134万0,400円/1,778万7,000円

2位「医師」83万4,600円/1,231万1,600円

3位「管理的職業従事者」46万4,000円/1,090万2,300円

4位「大学教授(高専含む)」65万9,600円/1,070万9,300円

5位「法務従事者」68万0,100円/997万0,700円

6位「大学准教授(高専含む)」54万3,600円/863万1,300円

7位「歯科医師」58万3,100円/762万4,500円

8位「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」43万1,900円/708万2,000円

9位「大学講師・助教(高専含む)」46万4,200円/691万1,300円

10位「高等学校教員」42万5,200円/681万3,200円