就職活動…半数以上が「嘘をついています」
初々しい新入社員の姿が目につく季節。一方でさらに来春に向けた就職活動も本番といったところ。
――社会なんて何も分からないなか、必死になっていたよなあ
そんな風に、当時のことを思い出して、しんみりしているサラリーマンも多いのではないでしょうか。株式会社SynergyCareer/「就活の教科書」が24年卒の学生に行った『就活生の嘘に関する実態調査』によると、「就活中に嘘をついたことがある」と回答した学生は59.3%。「話のどれくらいが嘘だったのか」と尋ねると、「10%」が13.9%、「30%」が13.0%、「20%」が12.0%。平均して話した内容の「22.7%」が嘘でした。
嘘で固めるというよりも、ちょっと嘘をついた、ちょっと話を盛った、といったところでしょうか。
・志望度は低かったが、面接時に「御社が第一志望です」と答えた(官公庁・公・団体入職予定、男性)
・「弊社が内定を出せば、うちに決めますか?」という問いに対し、「もちろんです」と選考を受けたすべての会社に答えた(大手メーカー業入社予定、女性)
・本当は他の会社から内定をもらっているが、内定は持っていないと偽った(大手メーカー業入社予定、男性)
・模試の結果を盛った(大手サービス業入社予定、女性)
・数年やっていないことを趣味や特技にした(官公庁・公・団体入職予定、女性)
※エピソードより一部抜粋
46歳、都内の中小企業に勤務するサラリーマンも、当時の就職活動を振り返り「嘘に嘘を塗り固めた」と話すひとり。
――就職が特に厳しいときだったから、とにかく必死だった
――面接のときはもちろん、まわりの同級生にも本音を見せなかった
誰もが認める、いわゆる一流大学に進学したにも関わらず、就職活動では苦戦。大手企業の選考は進まず、手詰まり状態だったと男性。周囲には「あえて、中小企業志望」と嘘をいっていたといいます。
――中小企業のほうが幅広い仕事ができて成長できる
――会社の成長に直接関われてやりがいがありそう
――大企業だと自分の実績が見えづらい
――大企業は色々な人がいて人間関係が面倒くさそう