厚生労働省から令和5年の『賃金構造基本統計調査』の結果が発表され、最新の会社員の給与事情が明らかになりました。そこでは企業規模による給与格差が明らかに。みていきましょう。
惨めでした…月収42万円・中小勤務の46歳サラリーマン「同窓会でポツン」会社自慢が止まらないエリート同級生、その隣で覚えた虚無感

就職活動…半数以上が「嘘をついています」

初々しい新入社員の姿が目につく季節。一方でさらに来春に向けた就職活動も本番といったところ。

 

――社会なんて何も分からないなか、必死になっていたよなあ

 

そんな風に、当時のことを思い出して、しんみりしているサラリーマンも多いのではないでしょうか。株式会社SynergyCareer/「就活の教科書」が24年卒の学生に行った『就活生の嘘に関する実態調査』によると、「就活中に嘘をついたことがある」と回答した学生は59.3%。「話のどれくらいが嘘だったのか」と尋ねると、「10%」が13.9%、「30%」が13.0%、「20%」が12.0%。平均して話した内容の「22.7%」が嘘でした。

 

嘘で固めるというよりも、ちょっと嘘をついた、ちょっと話を盛った、といったところでしょうか。

 

・志望度は低かったが、面接時に「御社が第一志望です」と答えた(官公庁・公・団体入職予定、男性)

・「弊社が内定を出せば、うちに決めますか?」という問いに対し、「もちろんです」と選考を受けたすべての会社に答えた(大手メーカー業入社予定、女性)

・本当は他の会社から内定をもらっているが、内定は持っていないと偽った(大手メーカー業入社予定、男性)

・模試の結果を盛った(大手サービス業入社予定、女性)

・数年やっていないことを趣味や特技にした(官公庁・公・団体入職予定、女性)

※エピソードより一部抜粋

 

46歳、都内の中小企業に勤務するサラリーマンも、当時の就職活動を振り返り「嘘に嘘を塗り固めた」と話すひとり。

 

――就職が特に厳しいときだったから、とにかく必死だった

――面接のときはもちろん、まわりの同級生にも本音を見せなかった

 

誰もが認める、いわゆる一流大学に進学したにも関わらず、就職活動では苦戦。大手企業の選考は進まず、手詰まり状態だったと男性。周囲には「あえて、中小企業志望」と嘘をいっていたといいます。

 

――中小企業のほうが幅広い仕事ができて成長できる

――会社の成長に直接関われてやりがいがありそう

――大企業だと自分の実績が見えづらい

――大企業は色々な人がいて人間関係が面倒くさそう