厚生労働省から令和5年の『賃金構造基本統計調査』の結果が発表され、最新の会社員の給与事情が明らかになりました。賃上げの影響が色濃く反映された結果となりましたが、一方で、その影響には地域差があることがわかりました。みていきましょう。※本記事では労働者を会社員と表現しています。
【発表】都道府県「会社員の平均給与」最新ランキング…<給与大幅上昇!>でベスト5にランクインした「意外な県」

賃上げの動きにより「会社員の平均給与」前年から2%アップ

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、会社員(平均年齢43.9歳)の平均給与は、月収(所定内給与額)は31万8,300円、賞与も含めた年収は506万9,400円でした。月収、年収ともに前年比102.0%と、昨今、ニュースで騒がれている通り、賃上げの結果が色濃く反映された結果となりました。

 

男女別にみていくと、男性は月収35.09万円(前年34.02万円)、年収569.82万円(前年554.91万円)。女性は月収26.26万円(前年25.89万円)、年収は399.65円(前年394.35万円)。男女間賃金格差(男=100)は74.8と、前年75.7から1ポイントほど縮小しました。

 

学歴別にみていくと、男女計・高卒で月収28.19万円(年収446.71万円)、大卒で36.94万円(年収599.23万円)、院卒で47.67万円(年収807.84万円)でした。さらに男女別にみていくと、男性高卒で30.61万円(年収495.84万円)、大卒で39.99万円(年収655.27万円)、院卒で49.11万円(年収839.03万円)。女性高卒で23.05万円(年収342.06万円)、大卒で29.92万円(年収470.02万円)、院卒で40.78万円(年収658.82万円)でした。

 

年齢別に給与の推移をみていくと、年齢とともに給与はあがり、多くの会社員が60歳で定年を迎える直前、50代後半で月収37.64万円、年収605.27万円と、会社員人生史上、最高到達点に達します。

 

【年齢別「会社員の平均給与」の推移】

20~24歳:22.46万円/335.13万円

25~29歳:25.83万円/414.07万円

30~34歳:28.60万円/463.49万円

35~39歳:31.48万円/512.97万円

40~44歳:33.88万円/547.57万円

45~49歳:35.57万円/574.82万円

50~54歳:37.11万円/598.67万円

55~59歳:37.64万円/605.27万円

60~64歳:30.59万円/461.64万円

65~69歳:26.98万円/377.72万円

70歳~:25.44万円/346.11万円

※数値左より月収/年収