マイホームを実現する際に多くの人が活用する住宅ローン。利用するのは「団体信用生命保険」、いわゆる「団信」への加入が必須のことがほとんどですが、この団信の審査に落ち、住宅ローンを利用できないということも珍しくはありません。遠のくマイホームへの夢……そんな現実をみていきましょう。
まさか「団体信用生命保険」審査落ち…年収600万円・40歳のサラリーマン「住宅ローン」利用できず<マイホームの夢>散る

何歳になったら、年収いくらになったら「マイホーム」考える?

人生における三大支出といえば、子どもの教育費に、老後の生活資金(そのための保険)、そして住宅購入費。なかでもマイホームは、価格のインパクトから、購入の際は色々と悩むもの。

 

――いまなのか、どうなのか

――この価格は、適正かどうか

――この年収で、ローンを返していけるのか

 

色々と悩み過ぎて決断できない、という場合も。

 

株式会社AlbaLinkがマイホームを持ちたいと考える人たちに対して行った『マイホーム購入のタイミングに関する意識調査』によると、「何歳までにマイホームを買いたいか」の問いに対して、平均は40.3歳。最多は「40歳まで」で35.0%、続いて「35歳まで」で24.4%。40前にマイホームを実現させたいという人が7割を超えました。

 

住宅ローンの完済上限は、75歳~80歳というケースがほとんどで、そこから逆算すると、自ずとタイムリミットがみえてきます。

 

また「世帯年収がいくら超えたらマイホームを買いたいか」の問いに対しては、平均は712万円、最多は「~500万円」でした。一部の高額回答が平均を押し上げる結果になったと分析。また「マイホーム購入を決断する要因」として、最も多かったのが「十分で安定した年収」で36.9%。「家族・家庭の事情」30.3%、「貯蓄額・頭金の有無」17.7%、「ローンの負担」12.1%、「住みたい物件の有無」11.9%と続きます。

 

やはりマイホーム購入の決断を左右するのは「お金」。総務省『2023年家計調査家計収支編』によると、住宅ローン返済世帯の平均世帯年収は791.6万円。夫の年収は平均608.8万円でした。また年齢別にみていくと、世帯年収は800万円、夫の年収は600万円というのがひとつの水準のよう。男性(正社員)の平均給与は、月収で35.3万円、年収で579.8万円。平均値を超える年収に加えて、夫婦共働きがマイホーム実現のための必須事項といえそうです。

 

【年齢別「ローン返済世帯」の世帯年収/夫の年収】

~34歳…645.0円/497.7円

35~39歳…728.8円/563.9円

40~44歳…802.9円/622.5円

45~49歳…864.7円/654.9円

50~54歳…875.3円/686.0円

55~59歳…934.2円/726.8円

60~64歳…609.6円/436.7円

65~69歳…421.3円/299.9円

70歳~…461.9円/306.3円

※数値左より世帯年収/夫の年収