毎月1万円を積み立て。「預貯金」でコツコツ進めるのと、最近話題の「新NISA」で進めるのと、どれほどの違いがあるのでしょうか?
月収27万円・28歳の大卒サラリーマン、〈月1万円〉の積み立て「預金」と「新NISA」を比較…定年まで続けた場合の衝撃の金額差

新NISAで「積立投資」をスタート…複利のスゴイ効果

もし「預金」ではなく、「投資」であればどうなるのでしょうか。

 

2024年1月から始まった新NISA。投資で得た税金が非課税になる制度なので、より有利に資産形成ができます。同じように毎月1万円をNISAで積み立て、運用利回りは年率1%としてみましょう。定年までコツコツとNISAで積み立てていくと、100万円近い運用利益を得ることができます。

 

【38年間積立投資の結果(年率0.1%)】

元金…456万0,000円

運用利益…98万3,928円

合計…554万3,928円

 

もちろん運用利回りが高くなれば、それだけ最終的な資産額にも大きな差が生じます。毎月1万円、年率4%で積立投資を続けていけば、定年までに1,000万円を超える資産を築くことができる計算です。

 

【運用利回り別・38年間積立投資の結果】

年率1%…554万3,928円

年率2%…680万6,416円

年率3%…843万3,540円

年率4%…1,053万9,431円

年率5%…1,327万4,568円

 

コツコツと毎月1万円を積み立ていく資産形成。金利0.1%で預金を続けていくのか、それとも投資で数%の利回りを目指すのかによって、最終的にとてつもない金額差が生じます。

 

投資は早く始めるほど、複利効果が大きくなることは明らか。ただし投資は高い収益を得られる可能性がある一方で、元本割れのリスクもあります。自分が取れるリスクはどれほどか、しっかりと見極めてから投資をスタートさせることが重要です。

 

[資料]

厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』

金融庁『新しいNISA』