老後をどう暮らしていくかという課題
超高齢社会を迎えて、老後をどう暮らしていくかという課題は、誰もが考える必要があるものとなりました。
社会と接点を持ち続けるため、老後も働き続ける
FIREという言葉に代表されるように、経済的自立をしたうえで、早期に退職をするというのもひとつの考え方、生き方です。
一方で働き続けることで社会との接点を保ち、輝く老後を過ごす高齢者も一定割合でいます。2020年に世界最高齢の現役フルタイム総務部員としてギネス認定を受けた大阪の女性がいるように、高齢になっても働き続けるという選択は充実した人生を送る秘訣のひとつとなっています。
総務省が2020年5月に発表した国勢調査によると75歳~79歳の労働力率は男性26.7%、女性14.9%となっており、90歳以上でも働いている人は5,000人にも上るとされています。
労働者ですから、労働対価としての報酬を受け取って所得税も納めており、高齢になっても社会の仕組みとかかわりを持ち、充実した人生を送る選択肢があるのです。
高齢者同士の関わり合い
高齢者が自立したうえで、高齢者同士で支えあって生きていくというのはひとつのモデルになりつつあり、高齢者向けのシェアハウスの開設など新たな取り組みも芽生え始めています。子供には世話になりたくない、迷惑をかけたくないという高齢者もいますから、職を持ち、高齢者同士で支えあう選択は今後ますます増えていくものと思われます。
一方で高齢者同士のお付き合いというのは、その下の世代からすると中身が見えにくいという課題も挙げられます。永年培ってきた生き方、考え方に個性があるため、常識的な考え方では捉えにくいのです。
次の話はにわかには信じがたいのですが、実例をもとに高齢者同士のお付き合いであった驚きの展開の一端を紹介します。