住宅ローン返済世帯の平均像
日本の持ち家率は6割ほどで、60代を超えると8割に達するといわれています。ただ近頃は、不動産価格に加えて、建築費や人件費も高騰。一方で給与はそこまで上がっていないので、「家を買うことのハードル」は、いっそう高くなっています。
そんななか、疑問に思うことは、「みんなはどのようにやりくりをしているのか」ではないでしょうか。
総務省『家計調査 家計収支編』(2023年平均)で、住宅ローンを抱える勤労世帯の家計の状況をみていくと、住宅ローンを抱える世帯主(夫/平均46.6歳)の月収は平均50.7万円。夫婦と子ども2人の4人家族であれば、手取り38万円ほどでしょか。また配偶者(妻)の収入は、平均12.4万円。それに対して月々の返済額は平均9.3万円で、返済負担率は14.8%です。
また世帯主に年齢別に、世帯年収や返済額をみていくと、50代までの返済負担率は15~17%。収入が減少する60代以降の返済負担率は、60代前半で28%、60代後半で38%、70代以降は42%と、年齢を重ねるごとに重くなっています。
【年齢別「月収とローン返済額」】
~34歳:414,777円/104,487円/90,639円
35~39歳:469,925円/120,055円/91,981円
40~44歳:518,745円/134,566円/93,240円
45~49歳:545,732円/149,584円/87,218円
50~54歳:571,661円/118,174円/90,479円
55~59歳:605,681円/132,046円/108,652円
60~64歳:363,890円/88,034円/103,814円
65~69歳:249,924円/66,003円/94,958円
70歳~:255,266円/48,210円/108,309円
※数値左より、世帯主(夫)の月収/世帯主の配偶者(妻)の月収/住宅ローン月返済額