家を建てるなら……誰もが一度は思い描く夢。実際にそんな夢を実現させた人たちは、平均5,000万円程度の大金を払っています。しかし「こうすれば良かったなあ」と後悔も多いようです。新築戸建てを実現した人たちに「家づくりの後悔」を聞いていくと、気を付けるべきポイントがみえてきました。
注文住宅購入者に聞く「家を建てて後悔したこと」ワースト5…平均「4,713万円」だが、8割が後悔の現実

新築戸建てを実現した先輩たちに聞く「家を建てて失敗したなと思うこと」ワースト5

5,000万円近い買い物になるマイホーム。こんなに大金をかけるのですから、絶対失敗はしたくない……しかし、実際にマイホームを実現した人たちに聞いてみると、少なからず後悔はあるようです。

 

株式会社AZWAY/「幸せおうち計画」による『家を建てて失敗だなと思ったところアンケート調査』によると、「家を建てたとき、失敗したなと思ったところはありますか?」の問いに対して、「はい」は85.5%でした。

 

ではその失敗とは? ランキング形式で見ていきましょう。

 

まず5位は「庭」「草むしりが大変」「防犯対策をもっとしておけば良かった」という意見が挙がりました。「家を建てたら庭に花を植えて……」、そんな夢を抱きがちですが、きれいな状態を保つには相当手間がかかります。

 

4位は「駐車場」。「駐車スペースが狭くて大変」「カーポートを付ければ良かった」「縦2台ではなく、横2台停められるようにすればよかった」と、使い勝手にまつわる後悔が多いようです。

 

3位は「立地や環境」。「駅から遠くて不便」「夜になると騒音がヒドイ」「隣人がクレーマー」などの意見が挙がりました。住んでみたいと分からないこともありますが、賃貸住宅と同様、いかに予定地での生活を詳しくシミュレーションするか、実際に見学を繰り返すかにかかってきます。

 

2位は「収納が少ない」。「子どもの収納を考えていなかった」「収納が足りずにモノであふれてしまっている」という声も。特に子どもに関するモノが想像以上に多かった、というケースが多いようです。

 

そして1位は「間取り」。「無駄なスペースがある」「家具が入らない」「家事動線をもっと考えておけばよかった」などの声が挙がりました。家が完成して、家具や家電などない状態では素敵でも、実際に入れてみると……そんな想定外もあるようです。

 

住まいづくりにおける後悔。多かれ少なかれ「こうすれば良かった」ということは生活をしていればあるもの。ただ、簡単に修正できるものではないことがほとんど。諸先輩方の後悔を反面教師に、完璧なプランニングで理想をカタチにしていきましょう。

 

[参考資料]

国土交通省『令和4年度 住宅市場動向調査報告書』

株式会社AZWAY/「幸せおうち計画」『家を建てて失敗だなと思ったところアンケート調査』