画像:PIXTA

基本的に株の通常取引(現物取引)で借金を背負うことはありませんが、借金を背負ってしまうケースがゼロなわけではありません。本稿では、東京司法書士会の寺島能史司法書士監修のもと、株取引で借金を背負ってしまういくつかのケースと、株で借金をしないために心得ておくべきこと、万が一、株で借金をしてしまったときの対処法などについて詳しく解説します。

株で借金をしないために守るべきこと

株取引では、次のポイントを守っておけば、損をすることはあっても借金をすることはありません。

株取引は余裕資金で行う

株取引に使う原資は余裕資金の範囲にとどめ、無理に利益を追求することは避けてください。

 

株価上昇が見込めるからと言って生活費等の必要なお金に手を付けてしまうと、株価が上がったとしても日常で使えるお金が無くなってしまい、借金せざるを得ないという事態になりかねません。

現物取引のみにする

現物取引のみであれば、企業が倒産したとしてもマイナスになることはありません。

空売りをしない

株価の上昇には限度がないため、空売りによる損失には制限がありません。空売りは信用取引の中でもリスクの高い取引であるため、マイナスの損失を避けたいのであれば手を出さないのが無難です。

株で借金をしてしまったときの対処法

株取引による借金は高額になるケースが多いため、早目に対処をする必要があります。

財産の処分や家族から援助を検討する

借金は元本を減らしていかないと利息がかさみ、延々と返済を続けていくことになりかねません。

 

そのため、株取引により借金をした場合は、財産の処分や家族親類からの援助により少しでも早く借金を返済していきましょう。

債務整理で借金を減額してもらう

財産の処分や家族親類からの援助によっても完済が難しい、といった場合は、債務整理の手続きをとるしかありません。

 

債務整理には次の3つの手続きがあります。

 

①任意整理

 

債権者と交渉して借金の返済条件を見直す手続き

 

②個人再生

 

裁判所を介することにより財産を残しつつ借金の返済額を減額する手続き

 

③自己破産

 

一定額以上の財産はすべて処分するが、借金の返済義務を裁判所が免除する手続き

 

借金の状況によって適した手続きが異なるため、債務整理を行う場合は専門家である弁護士・司法書士に依頼をしてください。

年収を大きく超える多額の借金を背負う恐れ

株取引では余裕資金で現物取引をしている限り借金を背負うことはありません。しかし、信用取引では損失がマイナスになることがあり、場合によっては年収を大きく超える多額の借金を背負う恐れがあります。

 

返しきれない借金を背負ってしまった場合は一人で解決することは困難なため、弁護士・司法書士などに相談をしましょう。

 

 

東京司法書士会 司法書士

寺島 能史

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】5月13日(月)開催
銀行からフルローンを引き出す「最新不動産投資戦略」
利回り7%超!「新築アパート投資」セミナー
~キャッシュフローを最大化させるためのポイントも徹底解説

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

 

【事業投資】5月25日(土)開催
驚異の「年利50% !?」“希少価値”と“円安”も追い風に…
勝てるBar投資「お酒の美術館」とは

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧