株で借金をしないために守るべきこと
株取引では、次のポイントを守っておけば、損をすることはあっても借金をすることはありません。
株取引は余裕資金で行う
株取引に使う原資は余裕資金の範囲にとどめ、無理に利益を追求することは避けてください。
株価上昇が見込めるからと言って生活費等の必要なお金に手を付けてしまうと、株価が上がったとしても日常で使えるお金が無くなってしまい、借金せざるを得ないという事態になりかねません。
現物取引のみにする
現物取引のみであれば、企業が倒産したとしてもマイナスになることはありません。
空売りをしない
株価の上昇には限度がないため、空売りによる損失には制限がありません。空売りは信用取引の中でもリスクの高い取引であるため、マイナスの損失を避けたいのであれば手を出さないのが無難です。
株で借金をしてしまったときの対処法
株取引による借金は高額になるケースが多いため、早目に対処をする必要があります。
財産の処分や家族から援助を検討する
借金は元本を減らしていかないと利息がかさみ、延々と返済を続けていくことになりかねません。
そのため、株取引により借金をした場合は、財産の処分や家族親類からの援助により少しでも早く借金を返済していきましょう。
債務整理で借金を減額してもらう
財産の処分や家族親類からの援助によっても完済が難しい、といった場合は、債務整理の手続きをとるしかありません。
債務整理には次の3つの手続きがあります。
①任意整理
債権者と交渉して借金の返済条件を見直す手続き
②個人再生
裁判所を介することにより財産を残しつつ借金の返済額を減額する手続き
③自己破産
一定額以上の財産はすべて処分するが、借金の返済義務を裁判所が免除する手続き
借金の状況によって適した手続きが異なるため、債務整理を行う場合は専門家である弁護士・司法書士に依頼をしてください。
年収を大きく超える多額の借金を背負う恐れ
株取引では余裕資金で現物取引をしている限り借金を背負うことはありません。しかし、信用取引では損失がマイナスになることがあり、場合によっては年収を大きく超える多額の借金を背負う恐れがあります。
返しきれない借金を背負ってしまった場合は一人で解決することは困難なため、弁護士・司法書士などに相談をしましょう。
東京司法書士会 司法書士
寺島 能史
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