(※写真はイメージです/PIXTA)

日本に渦巻く老後不安。少子高齢化も進むなか、サラリーマン世代は悲鳴をあげています。金融審議会市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』(令和元年)などとともに解説していきます。

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    赤字額5万円だが…「自分でなんとかしてください」

    “かつては退職金と年金給付の二つをベースに老後生活を営むことが一般的であったと考えられるが、公的年金とともに老後生活を支えてきた退職金給付額は近年減少してきている。”

     

    “65歳時点における金融資産の平均保有状況は、夫婦世帯、単身男性、単身女性のそれぞれで、2,252万円、1,552万円、1,506万円となっている。”

     

    “高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円となっている。この毎月の赤字額は自身が保有する金融資産より補填することとなる。”

     

    「自身が保有する金融資産」とは預貯金や定期預金をはじめとしたお金のほか、株式、投資信託といったものが一般的でしょう。毎月5万円の赤字を補填するとなると、年間で60万円もの余剰資金が必要となる計算です。

     

    絶望的な金額に日本全体があえぐなか、昨今の相次ぐ増税にまつわる報道、所得制限がつきの減税政策に、不満の声も多く聞かれます。立て続けに判明する「トンデモ施策」や不祥事に、今、日本人の「怒り」「不安」といった負の感情は臨界点に達しています。

     

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