年金月16万円に激減だが…Aさんの“不幸中の幸い”
Aさんは、夫がこれほど早く亡くなるなど予想もしておらず、また、繰下げできなくなるケースについてはまったく考慮していなかったため、夫の死も相まってなかなか現実を受け入れられませんでした。
とはいえ、Aさんはねんきん定期便に記載されていたとおり、65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計195万円(月16万円)を受け取るしかありません。
想定外のことが続き悲しみに暮れるAさんですが、65歳以降も仕事を続けられる点が不幸中の幸いです。65歳以降70歳まで、給与収入が今後5年間は見込めます。
終身で受給できる公的年金の繰下げができないなか「長生きリスク」に備えるためには、その5年間の給与収入や公的年金収入、その他私的年金の収入を少しでも多く貯蓄に回して、退職後の資金を作っておくことが大切です。
今回のケースでは、夫の死によって受給方法や受給額が大きく変わる事態となりました。
このような場合、繰下げ受給ができないなりの対処法を知っているかどうかがポイントとなります。突然の事態にうろたえずに済むよう、年金制度について正しい知識を身につけておきましょう。
井内 義典
株式会社よこはまライフプランニング代表取締役
特定社会保険労務士/CFPⓇ認定者
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月19日(木)開催
首都・プノンペンに続く有力な投資先
2025年「どこに」「何に」注目すべきか?
高度経済成長の波に乗る新・カンボジア不動産投資戦略
【国内不動産】12月21日(土)開催
「相続物件」に着目した「不動産投資」で
<利回り20%・売却益2,000万円>を実現!
超高齢化社会が生み出した「持て余し相続物件」の購入→売却益GETのスゴ技投資スキーム
【国内不動産】12月21日(土)開催
ちょっと待って、その中古アパート投資!
危険!節税や投資をアピールする「中古アパート投資」の落とし穴
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】