さまざまな年齢の人と働かなければならない会社員。多かれ少なかれ、ジェネレーションギャップを感じることはあるもの。またそのギャップが「嫌い」という感情になってしまうことも。そんな世代間対立の調査を紐解いていくと、60代は全世代から嫌われる傾向にあるようで……みていきましょう。
現役社員から疎まれる「60代定年サラリーマン」…平均給与〈月43万円〉→〈月28万円〉でも働く「切実理由」 (※写真はイメージです/PIXTA)

20代~50代に聞きました「特に嫌いな世代はありますか?」

老若男女が働いている会社では、ジェネレーションギャップを感じることもしばしば。なかには「特定の年齢の人たちとは話が合わない」というケースもあるでしょう。

 

お悩み解決メディア『ここぶろ。』が10代~50代の男女に対し行った『世代間対立に関する調査』によると、「特に嫌いな世代があるか?」の問いに対して、62%が「嫌いな世代がある」と回答。それによると「60代以上の世代を嫌い」が32%。「50代」が19%と続き、50代以上で過半数を占めました。

 

――やっぱり年齢差が大きいとお互いが理解できず嫌ってしまう⁉

 

そんな想像をしますが、実際は違うようです。

 

Q.特に「嫌いな世代」はある?

「はい」…62%

(内訳)

60代以上:32%

50代:19%

40代:10%

30代:11%

20代:14%

10代:14%

 

【世代別「嫌いな世代」】

◆20代が嫌う世代

10代:7% 20代:2% 30代:7% 40代:12% 50代:36% 60代:36%

◆30代が嫌う世代

10代:23% 20代:28% 30代:13% 40代:8% 50代:8% 60代:23%

◆40代が嫌う世代

10代:18% 20代:11% 30代:11% 40代:11% 50代:18% 60代:33%

◆50代が嫌う世代

10代:6% 20代:19% 30代:19% 40代:6% 50代:6% 60代:44%

 

出所:合同会社SNAPLACE調査より

 

不平不満の矛先は、30代は同年代から下の世代に向う傾向にありますが、他の世代では50代以降に苦手意識を持ちやすい傾向があり、さらに60代は全世代から嫌悪感を持たれやすいことが分かります。

 

当の本人たちは、いつの間にか「あーほんと無理!」「一緒に働きたくない!」などとと嫌われ、心当たりがない……という場合も。なぜ、50~60代は嫌われるのでしょうか。実際の声に耳を傾けてみると、「価値観の押しつけ」や「先輩風を吹かせる」というあたりが嫌われる要因のようです。

 

●自分の親の世代は、なにかと自分と比較をしてくる。現在と30年ほど前では時代がちがうのに、価値観を押さえつけられると困る(20代男性→50代以上が嫌い)

 

●自分が1番正しいと言うような言い方で話する人が多く、考え方をおしつけてくる人が多いので苦手(20代女性→50代が嫌い)

 

●会社にいる定年60歳間近の勤務年数の長い社員は、あまり仕事に熱心ではなく、手を抜いているように見える。定年を迎えた女性社員は職位的には自分よりも年下の同僚にかなりきつい口調で話をすることが多い(50代→60代以上が嫌い)

 

出所:合同会社SNAPLACE調査より一部抜粋