就職氷河期が最も過酷だった2000年。大学卒業しても5人に1人が就職も進学も出来なかった……そんな時代。「就職を諦めて進学しよう」というのも一つの選択肢でした。その作戦が功を奏した人もいれば、最悪の結果となった人も。みていきましょう。
大学院までいって「年収200万円以下」「貯金ゼロ」の絶望…氷河期世代・46歳男性「時代を呪うことも」 (※写真はイメージです/PIXTA)

就職氷河期が一番過酷だった2000年…大学院進学に救いを求めた人たちの末路

バブル崩壊後の1993年から2005年卒までを指す「就職氷河期世代」。 1994年に流行語大賞に選ばれたことで世間に知られるようになりましたが、最悪だったときが2000年。厚生労働省によると、求人倍率は0.99%と「1」を割り込み、採用率は91.1%へ減少。大学卒業者の22.5%、5人に1人が学卒無業者だったといわれています。

 

――就職を諦めて大学院にでもいくか

 

そんな決断を下す人も多くいました。「そんな理由で進学するなんてお金の無駄!」と怒る人もいるかもしれませんが、大学を卒業しても就職浪人が確定というなか、社会に出るのを先延ばしにし状況が改善されるのを待つというのもひとつの方法だったのです。

 

しかし2000年に大学を卒業し、大学院に進学。その2年後、修士課程を修了したら状況が改善されていたかといえば……状況はそれほど変わっておらず、なかには大学院卒が就職のさらなる足枷になる場合も。

 

――年齢が上なのに、社会人経験はないんですね

――あなたの研究内容を活かせる就職先はなかなかなくて……

――院卒⁉ 大卒より高い給与は払えないよ

 

現在も必ずしも院卒が就職に有利とは限りません。文部科学省『令和4年度学校基本調査』によると、大学卒の就職率は74.5%、進学率は12.4%。大学院・修士課程の就職率は76.1%、進学率は10.3%、大学院・博士課程の就職率は69.3%、進学率は1.4%。就職を念頭においた場合、大学院進学が就職に有利に働いているという傾向は見られません。

 

2000年代初頭、景気が低迷するなかでは、さらに大学院卒は敬遠される傾向にありました。結局、大学院・修士課程を修了したのに関わらずそのアドバンテージを活かせず、就職活動にも失敗。フリーターとして社会に出たり、有期雇用の技術職・研究職として採用されたりと、なんとも不安定な船出となる人が大勢いました。