専業主婦世帯が多数派だったころ、「家事は妻の仕事」という考え方が一般的でした。共働きが主流である“今”はどう変わったのでしょうか? いまどきの夫婦の家事分担について、みていきましょう。
食器も下げずに旦那はソファー…年収800万円「共働き夫婦」妻の怒り、夫の自己満足 (※写真はイメージです/PIXTA)

共働きなのに…何もしない夫に妻の怒りは頂点に

夫婦の家事分担について、もうひとつ、こんな調査。

 

株式会社クロス・マーケティングが全国20歳~69歳の男女を対象に行った『疲れに関する調査(2023年)』。「疲れを感じるシーンは?」と聞いたところ、トップは「仕事でもう帰れるときの急な依頼」で46.5%。「家に帰ってきて家事が残っていたとき」が28.5%と続きました。

 

ただ男女別にみていくと、女性の場合、「家に帰ってきて家事が残っていたとき」が40.4%と最も高く、「部屋中にモノが散乱しているとき」が32.4%と続きます。この結果に「わかるー」と激しく同意した女性陣は多いのではないでしょうか。

 

ーー食べたあとの茶碗がそのまんま、旦那はソファーでゴロゴロ……自分で洗え!

ーー靴下、脱いだら脱ぎっぱなし……洗濯かごに入れるくらいしろっ!

ーー夜になっても外に干しっぱなしの洗濯物……先に帰ってきたなら、洗濯物くらい入れろ!

 

男性陣は、一度は聞いたことがある奥さんのカミナリ。「こっちも働いてるんだよ!」共働き夫婦、妻の怒りは収まることはありません。

 

裁判所『令和4年 司法統計年報(家事編)』によると、裁判にまで発展した事例に限りますが、妻→夫の離婚で、原因の第1位は「性格が合わない」で38.6%。「家事に関する考え方が合わない」=「性格が合わない」ではありませんが、「俺、家のことも手伝っているし」という夫側の自己満足はいずれ「性格が合わない」に発展するかも。まずは「家事は手伝うものではない」という考え方から脱却することが、妻から捨てられないための第一歩といえそうです。