新築マンションの価格は上昇を続け、とても一般のサラリーマンでは買えない水準に。「もう東京で家は買えないのか……」と諦めかけた人たちが目を向けているのが、中古マンションです。ちょっと古いけど、リーズナブル。しかし、購入にあたっては細心の注意を払う必要があります。みていきましょう。
悔やんでます…〈月収33万円・30代サラリーマン〉頑張って買った「東京23区の中古マンション」に訪れる想定外「何かの間違いでは」 (※写真はイメージです/PIXTA)

東京では新築マンションはムリ!中古なら、どう?

不動産経済研究所によると、首都圏の新築マンションの平均価格は7,195万円。東京23区では8,597万円、都下でも5,957万円。買える価格帯のマンションを探していたら首都圏を出てしまいそうなほど、価格高騰が続いています。

 

厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(正社員)の平均給与は月収で34万円、年収で554万円。マイホーム購入を検討し始めるだろう30代前半では月収29万円、年収で495万円。30代後半で月収33万円、年収で560万円。40代前半で36万円、年収で600万円。夫婦、ダブルインカムでやっとマイホームが実現できそうという水準です。

 

「新築ではムリ!」という状況ですが、昨今、目を向ける人が増えているのが中古マンション。確かに新築マンションよりリーズナブルで、リノベーションして自分たちらしくおしゃれにカスタマイズすることもできると、以前から人気ではありました。

 

マンション情報サイト「マンションレビュー」による、『2023年8月 全国主要エリア/47都道府県 中古マンション相場推移』によると、2023年8月の中古マンションの平均価格(70平米換算価格)は、「首都圏全体」で4,500万円。「東京都」では5,853万円、「埼玉県」で2,868万円、「千葉県」で2,510万円、「神奈川県」で3,387万円。

 

また各地域の主要エリアでみてみると、「東京都都心5区」で9,160万円と、思わず目が飛び出てしまうような価格。しかし「そのほかの都区」であれば、5,000万~6,000万円程度。また「東京都都下」で3,454万円、「埼玉県主要エリア」で3,572万円、「千葉県主要エリア」で3,019万円、「神奈川県川崎市」で4,125万円、「神奈川県横浜市」で3,463万円。東京都心でなければ現実的な価格です。

 

仮に東京の城西地区(中野区、杉並区、練馬区)で平均的な中古マンションを購入するとしましょう。平均価格は5,263万円。頭金を平均の2割入れるとすると、借り入れは4,200万円ほど。返済方式は元利均等、金利は年利0.5%、返済期間は30年とすると、利息分は323万7,279円、総返済額は4,523万7,279円、月々の返済額は12万5,659円となります。

 

平均的な30代後半のサラリーマンの収入だけでは返済負担率は35%となり、家計破綻も寸前。やはり夫婦共働きのダブルインカムが条件ではありますが、東京23区、マンション暮らしが叶いそうです。