変わる結婚観…好きだけじゃダメ⁉
厚生労働省の調査によると、 平均初婚年齢は男性31.0歳、女性29.5歳。前出の調査とは多少の誤差はありますが、だいたい20代の後半から30歳にかけてが、いまどきの結婚適齢期。
20代後半の男性会社員(正社員)の平均給与は月収で26.2万円、年収で437.3万円。30代前半では月収30.1万円、年収で508.0万円(厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より)。20代で結婚に踏み切るのは、男性としてもちょっと心許ない、というのが現実でしょうか。
さらにいまどきの結婚観で、こんな調査結果も。国立社会保障・人口問題研究所『第7回全国家庭動向調査』によると、「夫、妻とも同姓である必要はなく、別姓であってもよい」に対して「はい」と回答したのは、20代で75.8%、30代で76.3%、40代で73.7%、50代で65.9%、60代で52.2%、70代で42.3%。若い人ほど、夫婦別姓に肯定的な意見をもっています。前出の調査でも、「結婚したくない理由」として、女性側の理由として「名字・姓が変わるのが嫌・面倒」は25.6%と高い割合を占めています。
31歳、結婚適齢期のサラリーマン。彼女に「結婚しよう」とプロポーズ。
ーーはい! でも、結婚しても一緒になるのはイヤ
ーーはぁ⁉
そんな展開に困惑。いわゆる事実婚であればいいという返事に、男性は結婚に踏み切ることができるのか。「結婚は家と家」という意識は根強く、「結婚できないなら、この話はなかったことに」と、関係も解消……ということも考えられます。
結婚に対する意識は変わり、価値観は多様化。「同じような価値観の人」を探すのはますますハードルは高くなり、「結婚したくてもできない人」は今後、ますます増えていきそうです。