時代と共に結婚に対する価値観は変わるもの。昨今は好きという感情だけでは結婚できないケースもあるようです。みていきましょう。
「結婚しても一緒になるのはイヤ」「はぁ!?」…月収30万円・31歳のサラリーマン、プロポーズ玉砕の理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

変わる結婚観…結局は「お金」⁉

ーー将来、結婚したいですか?

 

と問われたら、いまどきの若い人はどれくらいの人が「はい」と答えるのでしょうか。内閣府男女参画局『令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査』によると、「(結婚経験がなく)結婚の意志あり」は女性20代で64.6%、30代で46.4%、40代で31.7%。一方、男性は、20代で54.4%、30代で46.4%、40代で36.0%。男女の結婚への思いは40代で逆転します。

 

ーーいつ、結婚したい?

 

こんな問いに対しては、女性は26.1歳、男性は28.0歳。相手の年齢は、女性が(男性は)28.3歳、男性が(女性は)26.2歳が理想と、男女の思いはほぼ合致。そして第1子誕生は、女性が27.8歳、男性が29.9歳と回答しています。

 

そんな理想を持っていた人たちが、実際に結婚したのは、女性が26.6歳、男性が28.9歳。第1子の誕生は28.0歳、男性が30.7歳でした。

 

彼らが結婚前に抱いていた相手への理想をあげてもらうと、男女でベスト3は同じ。ただいずれの項目も女性のほうが割合が高く、重視するポイントであることがわかります。

 

◆20~39歳の既婚女性「結婚前、相手の理想」

[1位]

一緒にいて落ち着ける・気を遣わない:59.7%

[2位]

価値観が近い:59.3%

[3位]

一緒にいて楽しい:54.0%

 

◆20~39歳の既婚男性「結婚前、相手の理想」

[1位]

価値観が近い:57.2%

[2位]

一緒にいて落ち着ける・気を遣わない:46.0%

[3位]

一緒にいて楽しい:45.9%

 

また男女の差が最も大きいのが「満足いく経済力・年収」で、女性28.3%に対し、男性6.0%と20%以上の差が生じています。また「正規雇用であること」が女性21.5%、男性2.8%と、大きな差が生じています。

 

これは独身の男女に聞いても同じような結果。女性の社会進出が進み、女性も男性と同じように稼ぐ時代。それでも「稼げる男」のほうが結婚に有利、というのは変わらないようです。