新型コロナで激減した結婚費用
「ゼクシィ結婚トレンド調査**」によると、結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用(首都圏)は、
**出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ(首都圏)
・2019年 487.6万円
・2020年 493.8万円
・2021年 393.4万円
と、新型コロナの影響からか、2021年には前年に比べると100万円も減っています。近年は、お葬式にもお金をかけなくなってきています。物価高もあり、今後も冠婚葬祭にお金をかけない風潮は続くと考えています。
「どうしてもウェディングドレスを着たい!」Aさんの結婚資金計画
筆者は、籍だけ入れるだけでも幸せではないか、とも考えましたが、「ウェディングドレスを着て、天国のお父さんとお母さんに見せてあげたい」というAさんの希望もあり、結婚式の資金計画を考えることにしました。
結婚式や新婚旅行の費用の折半分として、200万円を目標とした資金計画を立てることにしました。年収400万円のAさんの手取りは、毎月の手取りが約20万円の給料とボーナス分になりますが、短期間での資金作りなので、収益はほとんど見込めません。
1年半(18ヵ月)で200万円を作るとすると、
・毎月5万円×18ヵ月=90万円
・ボーナス40万円×3回=120万円
と、合計で210万円を作ることができます。
ちなみに総務省の「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると34歳以下の女性単身世帯の1ヵ月の消費支出は次のようになっています。
支出項目 | 支出額(円) |
食料 | 30,921 |
住居 | 41,613 |
光熱・水道 | 8,957 |
家具・家事用品 | 4,259 |
被服及び履物 | 8,039 |
保険医療 | 4,655 |
交通・通信 | 20,508 |
教育 | 0 |
教養娯楽 | 20,877 |
その他 | 23,301 |
合計 | 163,130 |
Aさんは長年苦労されてきたので節約にも慣れていますから、今の生活のままでも工夫をすれば1年半で200万円を貯めることも難しくないでしょうが、大きい支出は家賃ぐらいなので、
・結婚後に2人で住む部屋を探して、先に引っ越してしまう(家賃は折半してもらう)。
・彼氏の住まいに同居させてもらう。
といった方法で、家賃を節約することができます。家賃を節約することができれば、毎月の積み立てはさらに増やすことができますので、もう少し早く目標は達成することも可能です。
なお、新型コロナの影響もあって、現在は数万円~で可能な「フォトウェディング」というものもあります。結婚式や披露宴は行わず、名前のとおり写真だけのウェディングになります。花嫁姿などを思い出として写真に残すもので、撮影場所はスタジオだけでなく、チャペルや海外など希望や予算に応じて撮影してくれます。
相手のご両親等の理解も必要ですが、こういったプランを利用すれば、貯蓄がなくてもすぐに結婚をすることは可能です。私も母親の介護を十数年してきた経験がありますので、Aさんには是非幸せになってもらいたいと願っています。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表