戸建てを購入する際に気になるのが「頭金はどのくらい必要なのだろうか」という点ですよね。頭金は絶対に必要となるものではありませんが、住宅ローンを組む場合、用意しておくことをおすすめします。本記事では頭金の相場を紹介し、用意することのメリット・デメリットなども解説します。
「一戸建ての頭金」はいくら必要?物件価格6,000万円〈頭金ゼロ~500万円〉をシミュレーション (※写真はイメージです/PIXTA)

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頭金がゼロでも戸建ては買える?

基本的に、頭金がゼロでも住宅ローンを組んで戸建てを買うことができます。しかし、現状は金融機関の審査が厳しくなっており、頭金が無い場合はローンの審査が通らないケースが多くなっています。もし頭金ゼロでローンが組めたとしても、以下のような点があることに注意しましょう。

 

借入金が増えて利息負担が増える

頭金がゼロだと、購入金額の100%がローンになります。ローンが増えると利息の負担が増加し、トータルで支払う金額も増えてしまいます。たとえば、4,000万円をすべてローンにした場合と1,000万円を頭金にした場合を比較してみましょう。なお、返済期間は35年で金利は0.5%です。

 

①4,000万円をすべてローンにした場合

総額:43,610,126円/毎月の返済額:103,834円

②1,000万円を頭金にした場合(3,000万円借入)

総額:32,707,560円+頭金/毎月の返済額:10,000,000円 77,875円

①②差額

総額:902,566円/毎月の返済額:25,959円

 

このように頭金を入れたほうが、総額も毎月の返済額も安くなります。

 

諸費用分は現金で必要なことが多い

頭金をゼロにしても、住宅ローンを借りる際にはさまざまな費用が発生します。特に、諸費用分は現金で必要なことが多いと考えてください。したがって、基本的には手持ち資金がまったくない状態で住宅を購入するのは「難しい」といえるでしょう。

 

諸費用の相場は購入代金の3~6%といわれています。つまり、4,000万円の住宅を購入する場合、120万〜240万円程度の現金を用意する必要があるでしょう。もっとも、諸費用ローンを使えばこれらの費用もカバーできる可能性があります。

 

借入金利が高くなる

諸費用ローンを使うと、手元に現金がいっさいない状態でも住宅を購入できます。ただし、諸費用ローンは住宅ローンとは別のローンです。契約すると、住宅ローンと諸費用ローンを二重で支払うことになり、返済総額や毎月の返済額はさらに増えてしまうでしょう。しっかりと現金を用意して、住宅ローンを組むのがおすすめです。

 

頭金を用意して戸建てを買うメリット・デメリット

頭金を用意して戸建てを買うのには、メリットとデメリットがあります。

 

頭金のメリット

頭金を用意するメリットは以下のとおりです。

 

●住宅ローンが借りやすくなる

●住宅ローンの金利が低くなる

●毎月の住宅ローン返済額が少なくなる

●完済までの期間が短くなる

●最終的な住宅ローンの支払い総額が少なくなる

 

すこしでも頭金があると、住宅ローンの部分が減るため金利が低くなり返済額も少なくなります。そうすると、毎月の返済金額も低く抑えられるでしょう。毎月の返済金額を高くして、完済までの期間を短くすることもできます。このように、頭金があると返済が比較的楽になります。実際にファイナンシャルプランナーに相談すると、頭金を用意するようにアドバイスをされるケースが一般的です。

 

頭金のデメリット

一方で、頭金には以下のデメリットがあると考えられます。

 

●頭金を用意する必要がある

●一気に貯蓄が減ってしまう

 

まず、頭金を用意することは全ての人が簡単にできることではありません。住宅の購入に合わせて、何年も計画的に貯蓄しておかなければなりません。経済的な余裕がない世帯では、厳しい節約生活を強いられることもあるでしょう。

 

そのように貯めた貯蓄が一気に減ってしまうのも頭金のマイナス面です。頭金を支払ったあとになんらかの形で突発的にお金が必要になっても、貯蓄を使って解決することができません。このようなデメリットがある点を把握しておき、事前にファイナンシャルプランナーなどのプロに、資金計画の相談をする事が望まれます。

 

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