大卒のサラリーマンが受け取る退職金は平均「2,243万円」
会社員として60歳を迎えると、引退するか、元気な間は働き続けるかという選択を迫られることになります。
今年60歳を迎えるのは、1963年生まれの世代。大学卒業後に就職して7~8年、脂が乗ってくる30歳手前でバブル崩壊を経験します。90年代後半には、「絶対つぶれない」とされていた大手金融機関が次々に倒産し、その煽りをくらったという人も多いでしょう。
40代になる頃には長く続いた不景気に出口がみえ始めますが、40代後半でリーマンショック騒動が勃発。50代ではアベノミクスの効果で景気が上向きになったと思ったら今度はコロナ禍が直撃。リモートワークに順応し始めたと思ったら、経済活動が再開し、また毎日会社にいって頑張るぞ、というときに定年を迎えることになります。
1963年生まれの大卒サラリーマン。振り返れば山あり谷ありの会社員人生でしたが、給与は60歳手前がピーク。20代では23万円ほどだった月収は最終的に月収49万円、年収は約770万円にまで到達しています。
【年齢別・大卒サラリーマンの月収と年収】
20~24歳:233,600 円/3,143,000円
25~29歳:265,200 円/3,969,800円
30~34歳:304,900 円/4,621,600円
35~39歳:353,900 円/5,422,000円
40~44歳:390,700 円/6,020,300円
45~49歳:429,400 円/6,684,100円
50~54歳:474,900 円/7,493,500円
55~59歳:491,100 円/7,698,900円
出所:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より算出
※数値左:月収(所定内給与額)、右:推定年収
さらに定年退職といえば楽しみなのが「退職金」。
日本経済団体連合会の『2021年9月度退職金・年金に関する実態調査』によると、大卒サラリーマンが定年とともに手にする退職金は「管理・事務・技術労働者(総合職)」(勤続年数38年)で平均2,243.3万円とされています。