テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は、今までに投資の経験がない1,095名を対象にアンケート調査を行いました。この調査によって、貯蓄額が増えるほど新たに投資を始める意欲が弱まり、物価上昇によって「現預金」の資産価値が目減りする「投資しないリスク」への評価も低くなる傾向がみえてきました。※本記事は、株式会社アドバンが2023年7月7日に発行したリリースを転載したものです。
貯蓄額1,000万円以上では「投資しないリスク」に無警戒な人が50%超…物価上昇で浮き彫りになる資産防衛上の課題 (※写真はイメージです/PIXTA)

 

4.「時間不足」「知識不足」が理由で投資をしていない人の約50%は、将来投資する意思あり

 

 

将来的に投資する意思がある人の割合を投資していない理由別に集計してみると、1位は「時間がないから」の51.1%、2位は「周りに投資している人がいないから」の49.4%、3位は「知識が不足しているから」の47.3%でした。

 

一方で低い割合となった理由に目を向けてみると、もっとも低いのが「分からない(考えたことがない)」の8.1%、続いて「ギャンブルのようなもので不適切だから」の19.8%、「資産を増やす必要がないから」の28.0%となっています。

 

5.貯蓄額100万円以上では約45%が投資意思あり、一方で貯蓄額1,000万円以上では30%近くまで低下

 

 

将来的に投資する意思がある人の割合を貯蓄額別に集計してみると、1位は「300万~499万円」の46.4%、2位は「100万~299万円」の45.5%、3位は「500万~999万円」の43.8%でした。

 

もっとも割合が低かったのは「50万円未満」の31.5%で、続いて「1,000万~2,999万円」の31.8%、「3,000万円以上」の32.6%という形です。貯蓄額が一定以上になると投資意思のある人の割合が減るという、少し意外な結果となりました。