首都圏における22年の中古マンション成約価格は右肩上がりの推移をたどっており、夢のマイホームはどんどん手の届かない存在になりつつあります。しかし、少し通勤時間が伸びることを我慢すれば、平均的な収入のサラリーマンであっても余裕の返済プランでマイホームを構えられる“穴場の街”はまだまだ存在します。いま、会社員が買える街……今回は「新越谷」に焦点をあてます。
東武伊勢崎線内2位の利用者数を誇る「新越谷」…都内勤務サラリーマン、マイホーム検討はアリか? (※写真はイメージです/PIXTA)

「新越谷」ならファミリータイプの中古マンションが3,200万円程度で購入可能

巨大ターミナル駅の「北千住」駅まで東武伊勢崎線準急で3駅、わずか15分でアクセスできる「新越谷」。国土交通省『土地総合情報システム』によると、駅徒歩20分圏内で取引された中古マンションの平均取引価格は2,480万円、平均平米単価は39.1万円であり、単純計算では80平米程度の中古ファミリーマンションを3,100万~3,200万円で購入可能です。

 

実際に平均的な会社員が「新越谷」で中古ファミリーマンションを購入した場合の返済プランをみていきましょう。

 

東京の会社で働く会社員(平均年齢:44.0歳)の平均給与は月収41.2万円、賞与も含めた年収は666万円です。駅周辺に購入するマンションの価格は平均的な価格帯の3,200万円。頭金を2割(640万円)入れ、残りは住宅ローンを活用します。返済方式は元利均等、金利0.5%・返済期間30年とすると、利息分は約197万円、月々の返済額は7万6,592円となります。ローンの返済額は年収の13.8%であり、かなり余裕のある返済プランであるといえます。

 

そんな「新越谷」の住み心地について、乗換駅としての利便性や、周辺の買い物環境を高く評価する人が目立ちます。

 

●東武伊勢崎線「新越谷」駅と武蔵野線「南越谷」駅の2駅2路線を利用できて便利

●日用品の買い物なら駅周辺で完結できる。飲食店も多く、外食には困らない

●隣駅のショッピングモール『イオンレイクタウン』は丸一日楽しめるほど多様なテナントが入っている

 

一方、越谷市が2022年における埼玉県内での犯罪発生率ワースト7位ということもあり、治安を不安視する声も多く聞かれます。

 

●パチンコ屋や居酒屋が多く、夜になっても騒がしい

●駅近くのコンビニ前で自転車を盗まれたことがある

●駅から離れると極端に街灯が少なくなり、女性の一人歩きは不安

 

治安については少々不安が残る「新越谷」ですが、物件価格の安さと都内へも十分に通勤可能なロケーションは魅力です。1日では回り切れないほど巨大なショッピングモール『イオンレイクタウン』へはたった1駅、駅近くの『越谷サンシティ』では商業棟の全面リニューアルが予定されており、買い物環境の良さでは埼玉県内でも随一のポテンシャルを秘めているといえるでしょう。

 

平均的な収入のサラリーマンであれば、住宅ローンの返済比率13%台でファミリータイプの中古マンションを購入可能な「新越谷」。マイホームの候補地として検討してみてはいかがでしょうか。

 

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