日本古来のスーパーフード、ぬか漬け。その健康効果とおすすめ食材を管理栄養士が解説!

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日本古来のスーパーフード、ぬか漬け。その健康効果とおすすめ食材を管理栄養士が解説!
(※画像はイメージです/PIXTA)

私たちの生活の土台となっている健康を維持するためにはいったい何を行えばよいのでしょう。本連載はそんな疑問に食生活というアプローチから解説します。
※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。

■塩分が気になる方におすすめの食べ方

ぬか漬けの塩分が気になる方におすすめの方法が塩抜きです。野菜をぬか床から出してぬかを取り除いたら、水に5〜10分つけてから水気を絞ります。こうすることで味と栄養を損なわず適度に塩分を落としていただくことができます。

 

また塩分を排出する働きのあるカリウムが多いきゅうり、にんじん、大根、なすなどでぬか漬けを作るのもおすすめ。納豆やほうれん草もカリウムが豊富なので、メニューに添えてみてください。

 

ちなみにぬか床を作る段階で塩分を調整する場合は、気持ち少なめにする程度に。減らしすぎると雑菌などの繁殖も活発になるのでご注意を。

ぬか漬けにおすすめの食材

生のまま漬けるおなじみの野菜から、漬ける前に加熱が必要な野菜、ぬか漬けには珍しい変わり種まで、おすすめの食材をご紹介します。

 

漬ける時間は発酵具合や温度によって異なりますが、おおむね半日から数日程度様子を見ながら、お好みのタイミングで取り出してください。

■そのまま漬ける定番野菜

 

[図5]

 

きゅうり

両端を少し切り落としてから6時間〜半日程度塩揉みして漬ける。

 

なす

縦半分に切って塩揉みをしてから半日〜1日程度漬ける。

 

大根

入れやすい大きさに切る。皮がついた状態で塩揉みしてから1日〜数日程度漬ける。

■加熱してから漬ける野菜

エリンギ 半日〜1日程度

茹でたり、電子レンジで加熱し、あら熱をとって水気をふきとり漬ける

茹でる:1〜2分ほど  レンジ:600Wのレンジで1分

 

ごぼう 1〜2日程度

皮を剥いて茹でたり、電子レンジで加熱し、あら熱をとって水気をふきとり漬ける

茹でる:1〜2分ほど  レンジ:600Wのレンジで2〜3分 

■変わり種食材

アボカド

種を取り除き皮を抜いて半日〜1日程度そのまま漬ける。

 

コメント:アボカドの旨味と濃厚さがさらに増して、チーズのような味わいに!

 

チーズ

そのまま半日〜2日程度漬ける。

 

コメント:ほどよく水分が抜け、もっちり感がアップ! お酒のお供に◎モッツアレラチーズやクリームチーズなどもOK! オリーブオイルを垂らしたり、大葉を添えてカプレーゼ風にすれば、ちょっとおしゃれなおつまみとしても。

 

こんにゃく

軽く下茹でしてから棒状に切り、水分をふきとり半日〜1日程度漬ける。

 

コメント:独特の食感がやみつきに! 程よく水分が抜けて、心地よい食感に。

漬けるときに注意が必要な食材

ぬか漬けに入れてはいけない食材というのは、基本的にはありません。ただし漬けるときに注意が必要な食材はあるので、ポイントをご紹介します。

■水分が多すぎる食材

トマトや豆腐などの水分が多いの食材は、ぬか床が水浸しになってしまい、腐敗菌が増殖したり、カビが生える原因にもつながります。事前にしっかりと塩で揉んで適度に水分を抜いてから漬けるようにしましょう。

■辛みや苦みの強い食材

ネギや玉ねぎ、ゴーヤ、チコリなどの辛みや苦みはぬか床にも移り、他の食材の味にも影響しますので苦手な方は注意が必要です。

■肉や魚

肉や魚も生のまま漬けられますが、衛生的にその後のぬか床のメンテナンスが必要になるので、上級者向き。おすすめは食材の方にぬかを塗って、ラップで包んで漬ける方法です。漬けた後はぬかを軽く洗い流し、フライパンなどで焼いてからお召し上がりください。

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