日本人「7人に1人」は75歳以上の高齢者
内閣府『令和5年版高齢社会白書』によると、2022年10月1日現在、日本の「総人口」は、 1億2,495万人となり、「 65歳以上人口」は3,624万人。「高齢化率」は29.0%となりました。また後期高齢者となる「75歳以上人口」は1,936万人で、総人口に占める割合は15.5%。日本はいま、7人集まれば1人は75歳以上という社会です。
また2022年現在、「65歳以上がいる世帯」は2,580万9,000世帯で全体の49.7%。さらに2020年現在、「65歳以上の1人暮らし」は671万7,000世帯で、「65歳以上女性」の22.1%、「65歳以上男性」の15.0%は1人暮らし。その数は年々増加傾向にあります。
年を重ねるにつれて多くなるのが要介護者。2020年時点、「要介護、または要支援の認定を受けた人」は668万9,000人。わずか10年で178万人も増えました。要介護者は「65~74歳」で全体の3.0%なのが、「75歳以上」で23.4%。75歳を境に大きく上昇します。
【要支援・要介護者の内訳】
要支援1:94.9万人
要支援2:93.0万人
要介護1:138.0万人
要介護2:113.8万人
要介護3:88..7万人
要介護4:83.4万人
要介護5:56.9万人
実際に要介護となったら……まず身内がサポートというのが最も多いパターンでしょうか。介護者の続柄をみていくと、「同居している人」が最も多く54.4%。その内訳をみていくと、「配偶者」が最も多く全体の23.8%。「子」全体の20.7%、「子の配偶者」全体の7.5%と続きます。また同居で介護をしている人の男女の割合は、男性35.0%、女性が65.0%と、介護には男女差があります。
【介護者の年齢】
◆男性
「40歳未満」2.5%、「50歳未満」6.2%、「60歳未満」28.5%、「70歳未満」21.1%、「80歳未満」22.8%
◆女性
「40歳未満」0.9%、「50歳未満」5.3%、「60歳未満」31.8%、「70歳未満」29.41%、「80歳未満」12.6%
要介護4では介護者の45.8%が、要介護5では介護者の56.7%が「ほとんど終日介護を行っている」と回答。介護サービスを上手く使えば介護負担は軽減できるものの無制限というわけにはいかず、介護度が増すにつれて、家族の負担は増えていきます。