1.永久に保有するつもりで価格にこだわらず買う
その企業が今後も順調であると強く信じられるならば、永久に保有するつもりで価格にこだわらず買うのが、まずはひとつの手です。
「成長著しく今後もどんどん利益が増える」
「その地位が盤石で、有名優良企業の座が揺るがない」
その考えがもし妥当ならば、長い目で見れば株価は何倍や何十倍、ひょっとしたら何百倍にもなります。そのような銘柄であれば、現在の株価にあまりこだわる必要はありません。
成行(なりゆき)注文などで適当な価格で買い、あとはずっと持ち続ければよいのです。その後、下がる時期ももちろんあるでしょうが、時が経つほど、投資家の利益も大きくなっていくはずです。
ただし、長い目で見てその企業が順調であり続けられるかという判断には、難しいものがあります。ですから、「確信がある銘柄のみ買う」「買う金額を大きくしすぎない」などのリスクヘッジが必要でしょう。また、買ったあと売らずに粘り強く持ち続ける忍耐力も必要だといえます。
2.市場全体の暴落時
株式市場はときに、全体的な暴落に陥ることがあります。
たとえば、2008年の「リーマン・ショック」や、2020年の「コロナ・ショック」などがそれにあたります。これほどまでの下げ幅でなくても、急に大きく値が下がることはよくあることです。
そういった市場全体の暴落時には当然、大人気銘柄もつられて下がる傾向にあります。このタイミングが、大人気銘柄を買うチャンスです。
市場全体が下がっているときは不安になり、その銘柄が人気・不人気に関係なく買う気がなくなってしまうかもしれませんが、それは考え方しだいです。普段割高すぎて手が出ない大人気銘柄を買える、数少ないチャンスだと捉えるべきではないでしょうか。
一方、こういった機会が来ない限りは、先ほどとは反対に“買わずに待ち続ける”忍耐力が必要であることも忘れてはいけません。