成長著しい企業や、安定して大きな収益を上げつつ利益も伸ばしている有名優良企業は、その株も大人気となり異常な高値がついていることが珍しくありません。「高すぎて買えない」と諦めてしまいがちですが、こうした有名企業について、初心者でもエントリー(株式を購入)しやすい場面が3つあると、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。ひとつずつみていきましょう。
【株式投資】高くて買えない“大人気銘柄”…購入を狙いたい「3つの投資ポイント」 (※写真はイメージです/PIXTA)

3.その企業に一時的な問題が起き、株価が暴落したとき

また、市場全体の動向とは別に、その企業が一時的な問題を起こし、株価が大きく下落する場合があります。しかし、その企業の価値が今後も揺るぎないものであるならば、その株価下落もまた投資の大きなチャンスです。

 

ウォーレン・バフェット氏には、以下のような有名な逸話があります。

 

1963年、子会社が不祥事で倒産したため、アメリカン・エキスプレスの株価が急落しました。しかしバフェット氏は、アメリカン・エキスプレスの業績が好調であることに加え、実際に店舗で同社のクレジットカードが使われていおり、その信用が失われていないことを調査したうえで、同社に投資をしました。すると、60ドルから35ドルまで暴落した同社の株は、ほどなく49ドルになり、さらに上昇したのです。

 

この例のように、揺るぎない強さを持つ企業であっても、一時的に問題を起こし株価が暴落するケースがないわけではありません。その銘柄が復活する確信があるのであれば、このタイミングで動けば大きな利益につながる可能性があります。

 

なお、市場全体の暴落のパターンと同じく、こういった機会が来ない限り、買わずに待ち続ける忍耐力が必要であることも忘れてはいけません。

 

今回は人気銘柄を買うべき3つのタイミングをみてきましたが、いずれにしろ、大人気銘柄で利益を上げるためには、忍耐力が不可欠なようです。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓