現役世代の借金…前項平均1,508万円
総務省統計局『家計調査 貯蓄・負債編』(2022年平均)によると、勤労世帯の負債額は全国平均1,508万円(世帯主平均50.2歳、世帯年収768万円、持ち家率80.2%)。また貯蓄から負債を引いた純粋な貯蓄額は平均629万円で、「貯蓄超過」が平均的な世帯だといえます(以下、述べていくのは、すべて勤労世帯の数値です)。
負債のうち、住宅ローンの残高は813万円で、負債に占める住宅ローンの割合は平均92%。人生の大きな買い物のひとつであるマイホーム。数千万円するのが一般的で、長期にローンを組んで購入するのが一般的なので、負債のほとんどを占めるのも納得です。また年収に占める住宅ローンの残高は94%。わずかながら年収のほうがローン残高が上回っています。
持ち家世帯に限り、住宅ローンの残高についてみていくと、2012年以前にマイホームを購入した世帯では、平均623万円、2013から2017年にマイホームを購入した世帯では平均1,640万円、2018年から2022年にマイホームを購入した世帯では平均1,638万円。
さらに2018年から2022年にマイホームを購入した世帯について、世帯主の年齢別にローン残高をみていくと、年齢が上がるとともに残高額も少なくなっていることが分かります。
【世帯主の年齢別「住宅ローン」残高額】
~29歳:2,404万円
30~39歳:2,648万円
40~49歳:1,856万円
50~59歳:900万円
60~69歳:393万円
70歳~:382万円
総務省統計局『家計調査 貯蓄・負債編』(2022年平均)
ローンを借りる際、年齢は審査の重要項目。返済期間を長くできるほうが完済能力は高いと判断され、年齢が高いと多額のローンは組めなくなることがあります。そのような事情が反映された結果となっています。