就職が決まらないまま学校を卒業。そのままフリーターとして社会に出た人も多かった氷河期世代は、いまなお低収入で生活に行き詰まっていることも。「家賃の高い東京を出て……」そんな人もいるようですが、現実はかなり厳しいようです。みていきましょう。
手取り14万円では「家賃が払えない!」47歳・氷河期世代の悲鳴…「地方へ脱出」も厳しい現実

47歳・非正規・氷河期世代「東京の家賃は高すぎる!」

ーーもう家賃が払えない。東京には住んでいられない

 

そう投稿をしたのは、47歳だというフリーターの独身男性。就職氷河期真っ只中の世代で、早々に「良い会社で働く」ことは諦めたものの、これまで楽しく暮らしてきたとか。しかし、東京23区(都心ではない)のアパートに暮らすも、最近は家賃が重荷となり、しかも昨今の物価高が直撃。削れるものは削っているが、それも限界を感じているといいます。

 

確かに、東京の家賃は全国でもダントツ。総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)』(2022年)で、47都道府県と主要都市を合わせた81の都市の民間借家の家賃をみてみると、東京23区は1坪当たり8,806円。20㎡のワンルームで、家賃5万3,000円といったところ。続くは「浦安市」で7,611円。ワンルームなら4万6,000円。

 

東京市部だと「府中市」は7,393円で第3位、ワンルームで4万4,000円、「立川市」は6,338で第5位、ワンルームで3万8,000円。「八王子」は4,815円で第17位で4,815円で、ワンルームで2万9,000円。

 

東京区部は市部(八王子)の倍近くのあり、確かに「東京の家賃は高すぎる」ようです。

 

【全国主要都市「民間借家の家賃」トップ10】

1位「東京都区部」8,806円(53,370円)

2位「浦安市」7,611円(46,127円)

3位「府中市」7,393円(44,806円)

4位「川崎市」6,947円(42,103円)

5位「立川市」6,338円(38,412円)

6位「横浜市」6,258円(37,927円)

7位「京都市」5,988円(36,291円)

8位「川口市」5,884円(35,661円)

9位「大阪市」5,746円(34,824円)

10位「西宮市」5,625円(34,091円)

 

出所:総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)』(2022年)

※数値は1坪=3.3㎡、(かっこ)内の数値は20㎡の価格

 

東京23区は無理、市部でも高い、東京周辺はどこも高い! となったら、どうすればいいんでしょうか。81の調査都市のなかでは、「北海道旭川市」が最も家賃が安く、1坪3,051円。20㎡のワンルームで、家賃1万8,491円。東京23区の1/3程度の家賃です。