都道府県別に貯蓄額に占める「預貯金」と「有価証券」の割合をみていくと…
都道府県別の貯蓄額を、もうひとつ、別の視点でみていきましょう。貯蓄のなかで預貯金の占める割合をみていくと、最も割合が大きいのは「愛知県」で71.0%。「日本で最も預貯金好きの県」だといえるでしょう。一方で最も預貯金の割合が小さいのは「北海道」で35.1%とダントツでした。
【都道府県別「貯蓄に占める預貯金の割合」上位5、下位5】
1位「愛知県」71.0%
2位「和歌山県」70.7%
3位「沖縄県」69.0%
4位「福島県」68.6%
5位「高知県」68.6%
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43位「宮崎県」57.8%
44位「大分県」57.1%
45位「千葉県」56.5%
46位「神奈川県」53.9%
47位「北海道」35.1%
出所:総務省『家計調査 貯蓄・負債編』(2022年)
さらに貯蓄のなかで有価証券の占める割合をみていくと、最も割合が大きいのは「神奈川県」で25.6%。貯蓄の4分の1を投資にまわしています。一方で最も有価証券の割合が小さいのは「香川県」で4.8%。トップと最下位で実に20ポイントもの差がありました。
【都道府県別「貯蓄に占める有価証券の割合」上位5、下位5】
1位「神奈川県」25.60%
2位「北海道」22.24%
3位「東京都」20.45%
4位「大分県」17.40%
5位「大阪府」17.11%
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43位「沖縄県」7.10%
44位「岩手県」6.57%
45位「鹿児島県」5.52%
46位「秋田県」4.81%
47位「香川県」4.78%
出所:総務省『家計調査 貯蓄・負債編』(2022年)
貯蓄から投資へ――。日本経済の活性化のためにも、政府はいかに躍起になっているところですが、その効果は同じ日本とはいえ、随分と地域差があることがわかりました。今後、投資熱の低い地域でも投資に回すお金が増えていけば、日本経済はいまよりも元気になるかもしれません。