東京都心では、マンション価格がバブル超え。いまだかつてないほどマイホーム購入へのハードルは高くなっていますが、それでもせっかく買うなら納得のいく街に家を持ちたいと考える人は多いでしょう。いま、会社員が買える街……今回は「和光市」に焦点をあてます。
東上線×東京メトロ「和光市」…月収34万円・37歳のサラリーマン「県境を越えて埼玉」それでも満足の理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

\首都圏に全16会場!/
総合住宅展示場「「ハウジングステージ」お近くの会場を探す>>>

サラリーマンのマイホーム…どこまで「東京」にこだわるか

昨今、東京の新築マンションの平均価格が1億円を超えるなど、「東京でマイホームを実現」は庶民には届かない夢になりつつあります。

 

とはいえ、「東京の家は高すぎる」とは昔から言われていたこと。そして県境を挟んで、東京アドレスに固執するか、それとも東京アドレスを諦め、少しでも安価な街でマイホームを実現するか……そんな選択を、多くの人はしてきました。

 

たとえば東急田園都市線。東京アドレスの「二子玉川」にするか、多摩川を渡り、神奈川県の「高津」や「溝の口」にするか。東京メトロ東西線では、東京アドレスの「葛西」にするか、旧江戸川を渡り、千葉県の「浦安」にするか。JR京浜東北線・埼京線では、東京アドレスの「赤羽」にするか、荒川を渡り、「川口」や「戸田」にするか。

 

そして川は渡りませんが、東武東上線では、東京アドレスの「成増」にするか、それとも1つ先の埼玉県の「和光市」にするか……究極の選択です。

 

「成増」駅から2分、「板橋区成増2-19-2」の2022年の公示地価は105.0万円 /m。同じように「和光市」駅から2分、「和光市丸山台1-10-5」の公示価格は69.0万円 /m²。県境を挟んで、地価は三分の二に。

 

単純に考えて、東京よりも安くマイホームを実現できたり、同じ予算でもより広い家が手に入ったり。東京アドレスにこだわらないメリットは多そうです。

 

実際に「成増」と「和光市」は、直線距離で2キロ強。県境は「成増」に近いため、最寄りは「成増」だけど、住所は「埼玉県」という場合も多いようです。

 

たとえば「成増」より13分、東京アドレスの3LDK・新築一戸建て(土地70㎡、建物85㎡)は、価格6,000万円。一方、「成増」より徒歩14分。埼玉アドレスの新築一戸建て(土地90㎡、建物110㎡)は、価格5,000万円。駅からほぼ同じ距離でありながら、東京アドレスを捨てたほうが、安く、しかも広い家が手に入ります。

 

それでも東京アドレスにこだわるかは、価値観によるでしょうか。

 

\首都圏に全16会場!/
総合住宅展示場「「ハウジングステージ」お近くの会場を探す>>>

ほぼ同じ条件で「東京アドレス」と「埼玉アドレス」…返済プランはどれだけ違う?

子育て世代の多くがマイホームを考える30代後半。厚生労働省の調査によると、30代後半(平均37.6歳)のサラリーマンの平均給与は月34.1万円、年収で573.4万円。頭金を物件価格の2割を入れるとして、前述の戸建てを検討したとしましょう。住宅ローンの返済方式は元利均等、金利は年利0.5%、返済期間は30年とします。

 

東京アドレス、6,000万円の戸建ての場合、頭金は1,200万円を用意。そして月々の返済額は14万3,610円で、年収に対する返済負担率は30%になります。

 

埼玉アドレス、5,000万円の戸建ての場合、頭金は1,000万円を用意。そして月々の返済額は11万9,675円で、返済負担率は25%になります。また東京アドレスと同様、頭金1,200万円を用意したとしたら、月々の返済額は11万3,692円となり、返済負担率は23%まで低下します。

 

返済負担率の上限は、年収400万円以上で35%といわれていますが、余裕ある返済を考えるなら20%前後が理想。東京アドレスにの場合は、毎月の負担が重いのは明らか。埼玉アドレスも余裕があるとはいえませんが、東京アドレスとの差は歴然です。

 

\首都圏に全16会場!/
総合住宅展示場「「ハウジングステージ」お近くの会場を探す>>>