“会社で眠い、倦怠感”は命の危険!?…痩せていても発症する「睡眠時無呼吸症候群」の恐怖【専門医が解説】

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“会社で眠い、倦怠感”は命の危険!?…痩せていても発症する「睡眠時無呼吸症候群」の恐怖【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群。一見「大したことない」と思うような症状でも、実は放っておくと脳卒中や心筋梗塞といった重篤な合併症を引き起こすリスクもあると、東京ハートリズムクリニックの桑原大志先生は警告しています。今回は、睡眠時無呼吸症候群と不整脈が合併した症例を専門医が解説します。

睡眠時無呼吸症候群の検査は保険適用内

「もしかして私も睡眠時無呼吸症候群かも……」と思ったら、検査を受けることをおすすめします。

 

検査は2段階に分かれており、まずは簡易検査を行います。これは指先と鼻にセンサーをつけ、睡眠中の呼吸状態や心拍数、酸素飽和度などを測定するもの。結果はAHI(無呼吸亭呼吸指数)という指数で示され、この検査でAHIが40を超えたら保険によるCPAP治療が適用になります。ちなみに、簡易検査は約3,300円で受けることができます(3割負担の場合)。

 

ただし、AHIが40ということは重度であり、よほどの人でなければ40を超えることはありません。そのため40以下であっても、症状から睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われる場合には精密検査を受けることになります。

 

精密検査はポリソムノグラフィー(PSG検査)と呼ばれ、入院によって行われます。 就寝時にさまざまなセンサーを取り付け、睡眠中の脳波、眼球運動、胸郭運動、鼻の気流などを測定します。この検査でAHIが20以上であれば、保険によるCPAP治療の適用になります。ポリソムノグラフィーの価格は約2万円です(3割負担の場合)。

 

ちなみに、睡眠時無呼吸症候群の治療でCPAPを行う場合は、月1回通院が必要で、4,440円(3割負担の場合)の費用がかかります。しかし、CPAP治療は睡眠中にマスクを装着する必要があり、約10%の患者さんは「寝苦しい」といって継続をやめてしまいます。

 

その場合には、歯科で作成するマウスピースを装着していただきます。下顎や舌を前方へ突き出すように設計された口腔内装置を装着して就寝することにより、上気道の開口性を維持します。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療は、ほとんどの場合、生涯にわたって継続するものです。そうした煩わしさもあってか、日本ではCPAP治療が処方されている患者数は本邦で50万人にもたっしていないことから、大多数が未診断であるとされています(※1)。

 

しかし、重症のまま放置していると、命に関わるケースも。もしすでに不整脈の発作があり、なおかつ、日中の眠気や倦怠感などが気になる場合は、早めに専門医による診察を受けることをおすすめします。 

 

※1 日本内科学会雑誌第109巻第6号5頁参照

「一方、OSAに最も有効な治療であるCPAP治療が処方されている患者数は本邦で50万人にも達していない)ことから、大多数のOSAは未診断であるのが現状と思われる.」

 

 

東京ハートリズムクリニック

桑原 大志

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