周術期等口腔機能管理と歯科・医科の連携について
主として全身麻酔で手術を受ける患者さんについても、口腔ケアが重要になります。主な目的は術後の誤嚥性肺炎や創部感染の予防です。
歯科疾患を有する患者さんや、口腔衛生状態不良の患者さんに対しては、口腔内の細菌によって引き起こされる感染症等の予防が必要不可欠です。また、脳卒中により生じた摂食機能障害による誤嚥性肺炎や、術後の栄養障害に関連する感染症等の予防等にも努めます。
一般的に全身麻酔の手術では、気管内に呼吸管理の為の管を通し(気管内挿管)、人工呼吸での管理となります。これらの操作は経口的に行われることがほとんどです。
手術時(前後)に口腔内の環境が悪いと、挿管チューブで口腔内の細菌を直接気管に送り込むことになるので、術後の肺炎の原因になる可能性があります。
また、口腔内の細菌は血流を介して創部に感染を起こす危険性があるため、それを可能な限り減少させる目的で歯科と医科の連携を行っているのです。なお対象手術の例は下記です。
・頭頸部領域、呼吸器領域、消化器領域等の悪性腫瘍の手術症例
・心臓血管外科手術症例
・人工股関節置換術等の整形外科手術症例
・臓器移植手術症例
・造血幹細胞移植症例
・脳卒中に対する手術症例
(2023/3/31現在)
対象手術を予定している患者さんは、主治医と相談のうえ、紹介状や依頼状を準備しましょう。手術を受ける病院内に歯科が併設されていれば、対応可能な可能性があります。
社会医療法人社団森山医会 森山記念病院
歯科口腔外科
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